「come clean」は「白状する」という意味の熟語。

そして「betray」は「裏切る」です。

少しでも状況を変えようとしますが、結局周りにいる人は主人公を裏切っていきます。

誰も助けてくれず、それどころか皆自分を貶めようとする四面楚歌の状態。

どうせ自分は独りなんだ…といじけかけた時、「君」という人が主人公を救ってくれたのでしょう。

そう、主人公はたとえ逆境に立たされていても独りではないのです。

本当に全てが彼を裏切っていたわけではありません。

それは決して揺るぎない真実となります。

歪んだ世界でも自分を見つけたい

何百回だって 何百万回だって
傷重ねても譲れないmy faith
存在の証明 いつだってmyself
I gotta make a change
(make a change yeah)
歪んだ世界で 足跡辿って
声にならない叫びを抑えて
何百回だって 何百万回だって
I Find & Create myself

出典: FAITH/作詞:MADKID 作曲:MADKID

自分のいる世界は敵だらけで理不尽な場所。

傷つくことも多いでしょう。

しかしどんなに苦しめられても、絶対に譲れないものがあります。

それが「my faith」なのです。

直訳すると「私の信仰」ですが、分かりやすくすると「自分の中にある信念」ということでしょうか。

今は難しい状況でも何とか生きて、この状況を変えようとします。

それが4行目の「変えなくちゃ」という英文で伝わってくるようです。

敵が多すぎる世界で生き抜くには、「自分」をもつことが必要なのかもしれません。

自分を見つけたり、自分自身を作ったり。

そうすれば誰から裏切られ傷つけられても、自分を見失わないのですから。

苦難に満ちた世界

1番は主人公の心情が中心の歌詞でしたが、2番はもっと世界観に絡めた歌詞が多くなります。

逆境に立たされている主人公は、辛い世界の中でどう戦っていくのでしょうか。

延々と続いていく世界で

Break out public pressure
This never ending chain
絡まってただ舞ってたって
どう足掻いても未だわからない世界の中
To be honest with myself

出典: FAITH/作詞:MADKID 作曲:MADKID

1行目と2行目からまた英文で始まります。

直訳すると「世間の圧力を打ち破る」「これは決して終わらない鎖」という意味です。

ある意味、周りからの過剰な期待も困難の要因にあったのかもしれません。

色々な思惑に絡みとられると、自分を見失うことにつながってしまいます。

どんなに暴れても踊っても、すぐに真実を突き止められるとは限らないでしょう。

困難を乗り越えるには、「自分に正直になる」ことが近道だと語っているのではないでしょうか。

これは異世界に飛ばされるだけではなく、現実にもいえることです。

絶対に負けない

Can not lose
邪魔するMyself また Blow up
But I’ll conquer
Never lose
マイナスの感情
漂うWorld からFly up
付き纏う柵に 自分を見失いそうでも
君を信じて

出典: FAITH/作詞:MADKID 作曲:MADKID

1行目の英語は「負けない」という意味なのですが、それが主人公の決意なのでしょう。

しかし時折、楽をしようとするもう一人の自分が現れて邪魔をしようとします。

「Blow up」は「爆破」という意味なので、邪魔する上に爆発して状況を悪くしてくるのかもしれません。

「最大の敵は自分」ということなのでしょうか。

自分が敵というほど、厄介なことはありません。

それでも主人公はもう一度、「負けない(Never lose)」と吐き出すように言い聞かせます。

「Never」になることで、より否定の意味が強くなっているのが分かりますね。

負けるかもと思えば、もっと自信を失くして気持ちは後ろ向きになってしまうのです。

そんな状況からはすぐに土び出して、脱出してしまいましょう。

この様子は、6行目の「Fly up(飛ぶ)」という言葉に表れています。

戦いの最中に、自分が揺らいでしまうこともあるかもしれません。

そこで最後まで自分を信じ抜けば、一発逆転のチャンスはあるのです。

何度でも道を切り開く

何百回だって 何百万回だって
傷重ねても譲れないmy faith
境界線超えて 定めたtarget
I gotta make a change
(Make a change, yeah )
この瞬間刻んで 後悔はno way
道なき道今切り開いて
何百回だって何百万回だって
I find & Create myself

出典: FAITH/作詞:MADKID 作曲:MADKID

絶対に譲れないものを守り切り、ここまで戦い抜いたなら後悔する必要はありません。

後ろを振り返らなくても、結果はついてきてくれます。

今はまだ道半ばでも、この先も明るい未来を信じ続ければ良い。

そしてそれができるのは、「自分を信じている」人だけなのです。