TVドラマに起用されました
『悪魔のKISS』(あくまのキス)は、1993年7月7日から9月22日までフジテレビ系で放送されたテレビドラマ。キャッチコピーは「悪魔のような誘惑が、はたちの夢を狂わせる。」 挿入歌:加藤いづみ「好きになって、よかった」
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/悪魔のKISS
内容はキャッチコピーからも分かるようになかなかハードなストーリー。
加藤いづみさんの透き通った歌声は、一服の清涼剤的効果があったのでしょう。
当時主流だった縦長のシングルCDのジャケ写も爽やかな夏仕様ですね。
歌にのめり込み過ぎず、どこか突き放したような加藤いづみさんの表情も目を引きます。
ロングセラー曲として
ソロシンガー以外にも有名アーティストのバックコーラスからCMソングまで、幅広く活躍する加藤いづみさん。
歌の実力が無ければできないことばかりです。
そして透明な歌声はバラードのためにあるのでしょう。
ラブソングの名手として、いつまでも聴き続けられる歌詞と声ですね。
ゆったりと悲しみに浸る「好きになって、よかった」のMVもぜひチェックしてください。
お待たせしました、このあとは歌詞の解説に移ります。
独りになって
悔やんでも
雨が降っているよ 震えてる胸の中
いつのまに私たち すれちがいはじめたの
出典: 好きになって、よかった/作詞:高橋研 作曲:高橋研
歌詞に出てくるのは恋が終わってしまった、たった独りの自分。
傘をさして立ち尽くしているのでしょうか。
それともガラス窓にあたる雨粒を見ているのかもしれません。
いずれにしても心が晴れるまでにはまだ時間がかかりそうです。
押し寄せる悲しみで「震える」心。
打ち震えるほどに悲しみは大きく強いものなのでしょう。
気にもしない、ささいな行き違いが積み重なった2人。
それがいつ始まったのかも分からなかったのです。
恋人同士なら、口にしなくて分かってもらえると思うこともあったのでしょうか。
信じ合っていれば話す必要が無いと思っていたことも。
今独りになって後悔をしても、もう遅いのです。
我慢を選んで
もっともっと最後に 話したいことあったけど
涙にかわりそうで 言葉にできなかった
出典: 好きになって、よかった/作詞:高橋研 作曲:高橋研
本当は言いたいことがあったのです。
「もっと」を重ねてしまうほど伝えたいことを沢山心に抱えていました。
伝えたかった「話」の内容は歌詞には出てきません。
それを口にすると、泣いてしまいそうで言えなかったことです。
それから想像すると、1番には別れたくないと言いたかったのが分かります。
これまでは上手く言えなかったけれど、心から思っていたことも伝えたかったでしょう。
でもお互いが交わす言葉は終わってしまいました。
「最後」に求めたのは「言葉」だけでは無かったのかもしれません。
会話をしていれば会っている時間はそのまま続きます。
会話が終われば2人は別れなければいけないのです。
繰り返した「もっと」に込められた切ない願い。
お互いの会話も、顔を見ている時間も、このあとも積み重ねたかったのでしょう。
叶わない願いを心に抱いたまま途切れてしまったのです。