前髪 伸ばして 目を逸らして
卑屈な理屈で生きて来たの?
錆び付いた心の引き金を
人差し指 中指で 静かに引こうよ
いつの間にか覚えて癖になってた
しかめ面の厚化粧は洗い流して
出典: 弱者の為の騒音を/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ
世間の波に揉まれて、それでも世間にはなかなかなじめなくて、それでも世間に上手く帳尻を合わしていかないといけない。
本当に嫌気がさしてしまいますね。
まさに、なんの面白みも見いだせないような日々を送る人に向けられているかのようなこの歌詞。
向けられた言葉は「たまには羽目外しちぇよ!」とでも言うような言葉です。
こどものままで おとなになろう
おぼえたことば わすれてみよう
奇跡も愛も純情も 今更 信じらんないが
信じる僕でいたいから
遊び心で駆け抜けるよ
泣き言混じりのシュプレヒコール
弱者の為の騒音を
頭の悪いギターで鳴らしてやるよ
出典: 弱者の為の騒音を/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ
歌われるのは、例え大人になったって子供心を忘れたくないという内容。
つまり、型にはまったつまらない大人にはなりたくないという、彼らの想いですね。
奇跡なんて起こらないことも、愛とか純情とか綺麗なものだけで世の中が動いているわけじゃないこともわかっている。
けれどそれを信じたいという心を持っていたっていいじゃないか。
そんなことを思う彼らの鳴らす音楽は、先に挙げたつまらない大人にとっては騒音なのかもしれません。
しかしそんな世の中で窮屈な思いをしている人にとっては「もっと思うように生きられる」という救いになるのではないでしょうか。
シュプレヒコールとは、舞台で、一団がひとつの台詞を合唱する形式で進行する形式の演劇。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/シュプレヒコール
メンバー全員で奏でるそれをシュプレヒコールと呼ぶのは「俺たちはみんな同じ想いで歌ってるぞ!」という気持ちを表しているよう。
全力で背中を押すような力強さを感じますね。
大人だって特別なことはない
頭だけでも 心だけでも 星に届かない
高層ビルにも月面にも
スニーカーで踏み込んでやろう
出典: 弱者の為の騒音を/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ
「大人たちがどんなに頭の良いフリをしていたって、あの星に触れることは出来ないじゃないか」と言うようなこの部分。
それなら自分たちは革靴なんかに履き替えずスニーカーのまま、子供のままの心で夢を叶えてやるとでも言っているようです。
世間のレールに縛られなくたって、立派に生きていける姿を示そうとしているのですね。
こどものままで おとなになろう
おぼえたことば わすれてみよう
おとぎ話も永遠も 今更 信じらんないが
嘘でもないと思うから
遊び心で旅に出るよ
さよならしても消えない魔法
弱者の為の騒音よ
頭の悪い僕らを包んでくれよ
弱者の為の騒音を
頭の悪いギターで鳴らしてやるよ
出典: 弱者の為の騒音を/作詞:ムツムロアキラ 作曲:ハンブレッダーズ
おとぎ話が嘘かどうかも、永遠があるのかどうかも体験していないんだからわかりません。
それを信じていて日々が楽しくなるのなら、信じていたって何も悪いことはないのではないでしょうか。
遊び心は人生を豊かにしてくれます。
その遊び心が彼らを捉えて離さなかったから、彼らはつまらない大人にならず、今音楽を奏でているのでしょう。
ミュージシャンというのは、まさに遊び心を追求した極みのような存在。
つまらない大人になりきれない彼らは「頭の悪いギター」と自ら称するサウンドで夢を与えてくれます。
彼らの言う弱者とはつまり、世間に揉まれて窮屈な想いをしている人たちのこと。
世間の常識に囚われなくても、もっと自由に生きていけるはずです。
ハンブレッダーズが自らを「ネバーエンディング思春期」と言っているその想いも、この曲に込められていましたね。
このメッセージは広く響くはず!
今回はハンブレッダーズの2ndアルバム収録の「弱者の為の騒音を」を余すとこなく解説させていただきました!
臨場感溢れる演奏シーンを収めたMVは迫力満点。
歌詞にも彼らだからこそ届けられるメッセージが込められていました。
「こどものままで おとなになろう」というのは好きなことに夢中になる様子を表したもの。
そう考えれば、ミュージシャンに限らず誰にだって響く内容なのではないでしょうか。
リリースを目前にして、他の収録曲にも期待が掛かります!
こんなアーティストも
この曲が気に入ったという方にオススメのバンドも紹介しておきましょう。
ハンブレッダーズと同じく、今波に乗りつつあるバンド「街人」などもいかがでしょうか。
ロックな中にも歌心を湛えたサウンドには通じるものがあります。
きっと気に入っていただけるはずですよ!
【街人/ロックバンドになって】MV解説!勢い溢れる演奏シーンを堪能!等身大の彼らの魅力が詰まった作品 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
突き進もうとするバンドの想いが滲み出る1曲。街人の1stアルバムのタイトル曲「ロックバンドになって」を紹介します。今後に期待が寄せられる根拠も!
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