Little Glee Monster「恋を焦らず」のMVを解説♪時代を超えても変わらない想いに注目

カラーで部屋の様子が映されるシーンのとき、メンバーたちはスマートフォンを覗き込んでいます。

これは恋した相手の写真をみんなで見ているのではないでしょうか？

しかし、メンバーたちの反応はイマイチ。

やめた方がいいと言わんばかりに、手を大きく振っています。

こんなふうに正直な気持ちを言い合えるのも、同性の親友ならでは。

しかし親友の応援が得られなくても、恋バナは十分盛り上がっているようです。

こういった女子会も、時代に関係なくあったものなのでしょうね。

いつの時代も女の子は、女の子同士で秘密の話をするものです。

このMVではモノクロでもカラーでも、電話をするシーンが度々出てきます。

メンバーたちは電話でいったい何を話しているのか？

それはもちろん恋の相談に決まっているでしょう。

直接会っているときも、電話をしているときも、話のネタは恋のことばかり。

メンバーたちは電話でも女子会と同じくらい盛り上がっている様子です。

親友とついつい長電話をしてしまうのは、女の子同士特有のものなのかもしれませんね。

またモノクロのシーンのときの、コードで繋がった受話器が時代を物語っています。

メンバーがスマートフォンと固定電話に分かれて話しているシーンは、まさに時代を超えた瞬間。

恋する乙女の行動は、昔から何も変わらないようです。

MVの最後では歌番組をイメージしたシーンが、モノクロとカラーの両方で映されます。

スタンドマイクかハンドマイクかの違いだけで、モノクロでもカラーでも使われているセットは同じ。

このセットにはいったいどんな意味が込められているのでしょうか？

歌番組のセットで作られているのは三日月、星、建物。

このセットは夜の街をイメージしているようです。

カラー映像になると、青と白を基調としたセットであることが分かります。

これはもしかしたら、メンバーたちが住んでいる街という設定なのかもしれません。

女子会や電話で恋バナをしていたメンバーたちが、夜の街で想いを奏でる。

モノクロでもカラーでも、恋する乙女のキラキラした感じがよく伝わってきます。

それでは何故、夜の街をイメージしたのか？

夜はいろいろなことに想いを馳せる時間です。

そして、恋する乙女が1日の終わりに考えることといえば、やはり好きな相手のことでしょう。

相手は今日何をして過ごしたのか？

今はもう寝てしまっているのか？

これからどうやって距離を縮めていこう？

そんなふうに相手のことを想像したり、恋の進展のために頭を悩ませたり……。

街が寝静まる時間も、乙女の頭の中は好きな相手のことでいっぱいです。

『恋を焦らず』は時代を超えても変わらない恋心について歌った曲でした。

いつの時代も人は変わらず恋に落ちるもの。

そして恋する女の子というのは、時代に関係なく可愛らしいですね。

万人の心を揺さぶるLittle Glee Monsterの楽曲。

以下の記事で紹介している曲も、聴いている人に大きな影響を与える力を持っています。

なんとなく気分が晴れないとき。

感動から遠ざかっているように感じるとき。

ぜひ彼女たちの曲を聴いてみてください。

きっと感性を刺激するような素晴らしい曲と出会えるでしょう。

詩人であり小説家でもある最果タヒさんが作詞を担当した『夏になって歌え』。

情緒的な歌詞には、まるで純文学のような美しさと繊細さがあります。

夏の終わりを連想させる切なくて儚い奇跡を心で感じましょう。