CHAI【Curly adventure】歌詞を解説！髪質に悩む人へ贈る歌…！？クセは自分の個性！

冒険の途中、空腹を感じた少女はとある餃子屋さんで個性的な集団と出会います。

揃いのピンクの洋服を粋に着こなす「カワイイの伝道師」を名乗る4人の少女です。

4人は餃子を勢いよく咀嚼しながら彼女の髪型に驚愕します。

「なにそれ！メッチャかわいいんですけど！」

しかし少女は答えます。

「私はこの髪型が大嫌い！生まれ変わったら艶髪ストレートになるのが夢なの」

それを聞いた4人の少女は椅子から転げ落ちんばかりに驚きます。

「こんな個性的でパーフェクトな髪型見たことないよ！羨ましい！」

こんなに不完全な私が、完璧？

少女は混乱しつつも少しずつ自信を取り戻していくのです。

今日も少女の毛先はあちらこちらに跳ねまくっています。

それってもしかしたらスゴイことなのかもしれません。

だって、少女の髪の毛は重力という絶対的な法則に逆らうことができるのです。

しかもその方角は毎分・毎秒変化します。

彼女の髪の毛は何事にも縛られず、囚われず、常に「自由」なのです。

CHAIがどのような過程を経て「コンプレックスはアートなり」の地平に辿り着いたのかは不明です。

多くの場合、コンプレックスの源泉は「対人関係」にあるといわれています。

人はこの世に生まれ落ちた瞬間からすでに対人関係の呪縛に囚われてしまうのです。

「親と子」から始まった対人関係は「兄弟」「学校の先生や友達」と年齢を重ねるにつれ広がっていきます。

コンプレックスは要因は対人関係の中で生まれる「他人からどう見られているか」という自意識です。

ここでCHAIは「見た目を気にするな」といっているわけではありません。

彼女たちが断言しているのは短所と長所が裏表の関係にあることなのです。

短気な性格は行動力があると言い換えることができます。

同様にクセ毛は誰にもマネのできないあなただけの個性なのです。

多くの人は短所を直すという後ろ向きなことに気を取られてしまいます。

その分長所を伸ばす方が楽しいし楽ちんではありませんか？

「対人関係」と「自意識」から生まれたコンプレックス。

それを乗り越える方法があるとすれば「ありのままの自分を受け入れる」ことです。

それは自己承認欲求から次のステップ、自己実現欲求へと移行することを意味します。

生まれついてのカーリーヘアは紛れもなく自分自身の姿です。

そのカーリーヘアには少女の過去の苦悩、葛藤、流してきた涙、すべてが詰まっています。

少女は餃子屋さんで出会った4人の伝えたかったことを理解したのです。

『Curly adventure（カーリーヘアの大冒険）』が伝えようとしていること。

それは1度きりの人生を後悔のないように生きていこうというメッセージです。

一重瞼、ふっくらホッペ、顔の輪郭などコンプレックスは人それぞれ異なります。

しかしそれはあなただけの個性なのです。

人生は思うより短く、世界は広い。

だから悩んでいるヒマがあったらその個性を活かしてハッピーに生きていこう！

それがカワイイの真実なのです。