「カラフル」ってどんな曲?

2005年、当時ジャニーズのグループNEWS」のメンバーであった「山P」こと山下智久

その年の夏から秋にかけて、TBS系の金曜ドラマで最終回視聴率が20%を突破した作品がありました。

このドラマこそ、山Pが出演し、挿入歌として「カラフル」が使われた「ドラゴン桜」です。

平均偏差値36の高校生を日本最難関大学である東大に現役で合格させるという内容の、青春サクセスストーリー。

主演は阿部寛長谷川京子という豪華な教師役二人。

生徒役にも山Pをはじめ、長澤まさみ、小池徹平、新垣結衣、サエコというぜいたくな顔ぶれ!

制作会社直々にオファーがきた山P本人が作詞担当を了承し、役柄を参考にして歌詞を執筆したようです。

ドラマが放送されていた当初はCD化の予定はなかったようですが、無事CD化がなされました!

なお、「ドラゴン桜」の主題歌は「melody.」が歌う「realize」でした。

「カラフル」はどのCDに収録されている?

それでは、「カラフル」という名でシングルが出たかというと…そうではありません。

本曲はとあるシングルのB面として収録されています。

そのシングルは…日本テレビの土曜ドラマ「野ブタ。をプロデュース」の主題歌「青春アミーゴ」

「桐谷修二」役で出演したKAT-TUN」のメンバー亀梨和也と「草野彰」役で出演した山P

二人がコラボしたこのドラマは、「ドラゴン桜」放送終了後の同年に放送が開始され社会現象に。

本シングルも週間オリコンチャート1位どころか、ミリオンセラーまでをも記録!

当時ドラマを観ていた学生であれば、数名に一人の割合で持っていたといっても過言ではありません。

これほどのインパクトを残したシングルに収録されているので、ご存知の方も多いのかもしれませんね。

この2人といえば…

山下智久【カラフル】歌詞を解釈!黒い闇…何色なら越えていける?あなたもカラフルな世界へ踏み出そう♪の画像

同じジャニーズ事務所に所属している山下智久と亀梨和也…。

この2人といえば2017年に再び日本テレビ系の土曜ドラマで、実に12年振りにタッグを組み話題となりました。

そしてそのドラマ「ボク、運命の人です」の主題歌を歌った2人のコンビ名は亀と山P

大人の色気も出始めた彼らは相変わらず抜群のコンビネーションで「背中越しのチャンス」を歌いあげました。

テレビ番組では「青春アミーゴ」を踊って歌い、いまだ最高峰の人気を維持しています。

「カラフル」の歌詞を独自解釈!

大変長らくお待たせいたしました。

それでは「カラフル」の歌詞につきまして独自解釈をはじめてまいります!

人生なかなか、思うようにはいかない

誰か教えて どこに行けばいい?
誰か教えて 僕にできること
見上げれば雨 振り向けば壁
ただの景色さえ 切なさを増す

出典: カラフル/作詞:山下智久 作曲:森元康介

ありきたりの言葉ではありますが、人間は一人では生きていくことができない生物です。

また同時に70億という数がいれど、誰一人として同じ人間など存在しません

それぞれには確固とした自我というものがあり、人が違えば考え方も違うものとなります。

そして考え方が違えば、衝突やいざこざが起こることも…。

これは学校や会社などの社会集団で活動していく上では逃れられないことなのかもしれません。

さらに、社会集団に属していると勝利と敗北があるものに多く遭遇します。

受験や就活、営業成績や地位など、さまざまな形で押し寄せる勝負の重圧

なかなか思うようにもいかず、周囲への気配りも欠かさずこなしていると気疲れしてしまいます。

このような状況が続き、やがてふと湧いてくる疑問。

「社会にとって、誰かにとって、自分とは一体どのような存在なのだろうか。」

こうしたモヤモヤに対抗しようと思考を巡らせても、今ひとつ納得できる答えが浮かんでこない

助けを求めようとしても、どうすればいいのか分からない

色に例えると「グレー」に近いような状況を、この歌詞は示しています。

灯台下暗し

夜明け前一人きり あてもなく歩いても見つからない

出典: カラフル/作詞:山下智久 作曲:森元康介

何を、どこを、誰を頼りにすればいいのか…。

目標となるものがなく、さまよっている様子が一行にまとめられています。

本曲の主人公は極めて本質的なことを見落としていているように思えませんか?

そもそもどうして主人公が「問題」に直面しているのかを考えてみましょう。

その原因は、周囲の環境ではなく自分自身にあるのではないでしょうか。

しかし主人公はそのことに気づいていない様子…。

周囲に助けとなるきっかけを求め、時には責任転嫁し、自分自身としっかり向き合えていません

まさに「自身と自信を見失っている」状況といえるでしょう。

迷路の出口となる答えは最も身近な場所にあるかもしれないのに…。

このような観点でみてみると、この主人公はどこか冷静さが欠けているようにも感じられますね。