ここでは1度目のサビよりも強固な絆が2人を結び付けています。

「ほかには何も要らない」という境地。

2人だけの世界に身を投じます。

クライマックスの序章

秋元康さんの歌詞の奥深さ…!

いくつかの別れと
涙が 地図になり
世界で一番 素敵な場所に
辿り着いた

出典: 愛が生まれた日/作詞:秋元康 作曲:羽場仁志

ここの部分の詞はさすがに秋元康さん。

比喩表現が天才的です。

誰もが「この恋愛が最後」と思いつつ相手との関係を紡ぎます。

しかしなぜか幾度も胸の痛むような別れを経験することになる…。

一度は通じ合えた相手と別れるたび、苦い思い出は記憶に降り積もり自分を責めます。

でもこの歌の2人は、過去の自分の生き様をすべて肯定できるような相手に出会えたのです。

<今までのつらい恋愛はあなたに出会うためのプロセスだった>

そう思えるような恋愛は、なかなか経験できるものではありません。

深く穏やかで芯のある愛情を感じさせる歌詞

さて、カラオケではここは女性メインのパートです。

「素敵~」以降は男性のハモりが入ります。

このあと3番目の最後のサビへ突入です。

クライマックスのサビ部分

愛が生まれた日
この瞬間(とき)に
真実はひとつだけ
あなたとならば
生きて行ける
愛が生まれた日
この瞬間(とき)に
永遠が始まるよ
君とだったら
生きて行ける
……めぐり逢えた

出典: 愛が生まれた日/作詞:秋元康 作曲:羽場仁志

この歌最大のクライマックスです

2番目のサビよりも少し弾んだ声で歌うのがおすすめ

未来へ続く2人の素敵な日々を思わせる歌詞です。

歌いだしでは不安げだった2人も、手を取り合って未来を見据える関係に発展

「これからずっとよろしくね」という気持ちを込めて歌ってもいいかもしれません。

永遠の愛情を感じさせる素敵なサビ。

運命の人と巡り合える…人生の無上の喜びですね

男性のハモりは2音上!

この歌での男性パートは、女性パートの2音上となります。

ですが(サビ以外)男性は女性よりも1オクターブ下。

つまり男性パートは「女性よりも低音なのに、女性よりも音そのものが2音上」

(ちょっとややこしいですが)

これが「愛が生まれた日」のカラオケの難しさ。

またサビ部分ではオクターブがいきなり上に飛ぶため、音程に注意が必要です。

カラオケで歌う時のつまづきポイント

この「愛が生まれた日」は、基本的に1音に1音韻を乗せるタイプ。

リズム的には歌いやすい曲ですが、以下の歌詞に2ヶ所だけ早口になる部分があります。

愛が生まれた日
忘れない
運命を信じてる
君がいるなら
それだけでいい
愛が生まれた日
忘れない
生きて来たその理由を…
あなたがいれば
それだけでいい

出典: 愛が生まれた日/作詞:秋元康 作曲:羽場仁志

男性パート・女性パートともに「だけ」というワードが1ヶ所ずつ出てきます。

直前の「それ」は「そーれー」と長めに響かせます。

その分、後に続く「だけ」の部分がちょっぴり早口になります。

(ただここは男女ともにソロなので、相手の方に迷惑はかかりません)

歌う時のイメージづくり

デュエットソングは男女の愛情がテーマ。

この「愛が生まれた日」はお酒の席の気軽な歌ではなく真摯な愛の歌という印象です。

ですので2人が対等に寄り添い合う関係をイメージするといいでしょう。

女性は藤谷美和子さんのように可憐で清楚な雰囲気で歌うのが素敵。

男性は女性をサポートするように、包み込むような大らかな優しさを打ち出しましょう。