三代目J Soul Brothers
せつないラブソングから、アッパーでキャッチーな歌もオールマイティーで歌いこなすヴォーカル二人と、圧倒的なパフォーマンスで周りも息を呑むパフォーマー。
そんな7人で構成された集団『三代目J Soul Brothers』。
『三代目J Soul Brothers』といえば、2014年に大ヒットして、その特徴的なダンスでも一世を風靡した『R.Y.U.S.E.I』がまだ記憶に新しい所でしょう。
この『R.Y.U.S.E.I』の爆発的なヒットによって、若干ポップなイメージのグループに変化した様な印象を受けます。
それまでは、バラードが十八番だと思われていた『三代目J Soul Brothers』。
EXILEのHIROの魂を受け継ぐこのグループの『スノードーム』という曲にスポットを当てて、本記事では書かせていただきます。
『スノードーム』
皆さんはスノードームなる物はご存知ですか?
丸い球体の中に水が入っていて、揺らすと中に入っている雪に見立てたラメの様な紙吹雪がキラキラと舞う、冬を演出するインテリアなんです。
今は、ご当地スノードームなんかもあったりして、コレクターもいるそうです。
このスノードームを曲名にしている『スノードーム』の歌詞の世界を覗いてみましょう。
恋したあの冬
雪が降りそうな日は なつかしい匂いに 混ざって
鼻の奥ツンと尖った 風が通り抜けてくよ
想い出とも 言えないくらいの 真っ白な空の下の出逢い
名前呼ぶことさえできずに 恋した あの冬
出典: スノードーム/作詞:Masato Odake 作曲:Seiji Omote
寒い冬の日、思い出してしまう。
あの人に恋してた自分。
苦くも、痛くもない。
見ている事しかできなかった、恋。
あの日は雪が降ってたっけ。
好きなあの人の周りだけ輝いて見える
あなたに振る 雪だけ スノードームみたいに
キラキラと輝いてた 手を伸ばして 触ろうとしても
触れず 瞳(め)を伏せた
出典: スノードーム/作詞:Masato Odake 作曲:Seiji Omote
好きだから遠い。
気持ちを伝える事もできず、ただ見ている事しかできない自分。
主人公が好きになった女性は、絶対に手に入らない遠い存在の人と解釈できる一節です。
笑わせる事しか
気持ちを伝える方法(すべ) そんなこと解らず いつでも
ふざけたことばかりして あなた 笑わせてたけど
他のだれかと並び歩いている あなたの横顔 綺麗すぎて
見たことも無い幸せそうな 顔していたんだ
出典: スノードーム/作詞:Masato Odake 作曲:Seiji Omote
好きすぎて、なんて言ったらいいかも分からなかったな。
真面目な話なんて照れ臭すぎて。
若い頃って、好きな人の前だとはしゃぐ事しか出来ないんですよね。
自分の気持ちが相手に知られてしまうのがイヤって訳ではなく、ただ単に恥ずかしいだけなんです。
そんな風に振る舞ったって現状は、好きになった女性には彼氏がいて。
若い主人公の心はかき乱されてしまいます。
あなたが居るスノードーム
あなたが居る 眩しい スノードームのなかを
手をかざし見つめていた それが恋の痛みなんだと
知らずに恋してた
現在(いま)じゃ笑えるような 拙(つたな)い冬のLOVE STORY
手のひらに乗せた 小さなSNOWDOME
出典: スノードーム/作詞:Masato Odake 作曲:Seiji Omote
手が届かない人だから、余計にこの主人公は心惹かれてしまうのでしょうか?
若さゆえにその女性に恋する意味さえも分からなくなります。
恋は盲目といいますが、本当は意味なんてないんですよね。
すっかり心を奪われてしまった主人公は必死で意味を探ろうとしますが。
昔を懐かしんで回想するシーンが表現されている一節です。
あなたに降る 雪だけ スノードームみたいに
キラキラ輝いてた 手を伸ばして 触ろうとしても 触れず
あなたが居る 眩しい スノードームのなかを
手をかざし見つめていた それが恋の 痛みなんだと
知らずに恋してた
出典: スノードーム/作詞:Masato Odake 作曲:Seiji Omote