近年「バズる」という言葉はネット上でよく使われているので、知っている人も多いのではないでしょうか。
そしてこの曲の「BUZZって」も、同様の意味に解釈することができます。
「バズる」は、英単語の「BUZZ」が由来です。
元々の意味はブンブンと飛び回るハチの羽音で、ハチたちが一箇所に集まって騒がしい様子を表現しています。
そこから「バズる」はある特定の事柄がSNSで拡散して、話題になることを意味する言葉となりました。
少女たちの最高のパフォーマンスで、世界中にトキメキを発信してくという意気込みが感じられます。
そしてその発信がSNSで拡散してほしい、という明るい希望でもあるのでしょう。
デジタル時代を象徴する、素晴らしい表現ではないでしょうか。
自分が生まれた意味
憧れのスターダム! 私たちみんな 小さな星 輝くために生まれてきたの
Go-Go Go Up! スターダム! みんないっしょに どこまでも登って行こう 約束ね
出典: Go! Up! スターダム!/作詞:藤林聖子 作曲: 瀬尾祥太郎 (MONACA)
歌詞前半のサビの部分です。
誰でも持っている存在価値が、「輝くために生まれてきた」という希望溢れる表現で書かれています。
主人公は、人気スターの座を目指して友達と一緒に進もうという熱い想いを抱いている。
それが「約束」という形で表現されているのです。
とてもポジティブで、彼女らの強い友情に好感が持てるフレーズになっています。
大切な友達と一緒に
大切な友情、なぜなら
きみと出会えてなかったら あきらめてしまったかもね My dream
一歩踏み出す勇気や 悩んでも笑い合えたこと ぜんぶ! ぜんぶ! 大切だよ
出典: Go! Up! スターダム!/作詞:藤林聖子 作曲: 瀬尾祥太郎 (MONACA)
後半最初の歌いだしは、友達に出会えていなければという「もしもの話」です。
もし友達に出会えなければ、主人公は自分の夢を諦めていたかもしれないと吐露しています。
それほど大切な存在なのでしょう。
その思いは二行目の歌詞にも。
大切だと思う理由を最初に表し、次のフレーズが自然と聴き手の心に入ってくるように工夫されています。
悩んでも手を取り合って前へ進んでいける、辛い時を一緒に乗り越え喜びも分かち合う。
そのようなことができる友達は、生涯の宝物ですね。
全力で前へ
遠くに見えたスポットライト いま私たち照らしてる
ドリームカムトゥルー 全力で証明しよう キラッとBUZZって
出典: Go! Up! スターダム!/作詞:藤林聖子 作曲: 瀬尾祥太郎 (MONACA)
夢に近づいている手応えを感じている少女たち。
「全力で…」という歌詞には、全力でがんばって夢を実現させようという強い意志が表現されています。
ここでも、「BUZZって」の表現が使われています。
アイドルに近づいていても初心(BUZZって)を忘れず、という意味もあるのではないでしょうか。
夢に近づいた時に忘れがちな初心。
少女たちは悩みながら初心に返り、一歩一歩全力で前へ進んでいくのでしょう。
カラーで光る!永遠の友情を信じて
駆け上がれ スターダム! それぞれのカラー見つけ出して 誰とも違う魅力で光る
Go-Go Go Up! スターダム! 信じているよ いつまでも仲間だって 約束ね
出典: Go! Up! スターダム!/作詞:藤林聖子 作曲: 瀬尾祥太郎 (MONACA)
複数人で構成するアイドルユニットは、一人一人の個性だけでなくグループの一体感もアピールするのが大事。
このフレーズでは、少女たちの個性をカラーで表現しています。
歌詞にいわせればまるでダイヤモンドやアメジストなどの原石が、異なる色で輝き合うイメージでしょうか。
これらは個々に見ても全体で見てもきれいです。
しかし同時に、個性も大事というメッセージはしっかりと込められているとも考えられます。
「いつまでも…」という歌詞には、永遠の友情を願う少女たちの強い気持ちなのではないでしょうか。
とてもポジティブで可愛らしい約束です。