小野寺小咲は主人公楽と両思い

幼い頃に想い出の少年から鍵をもらう。男の子が楽と同じロケット型のペンダントをしていることは覚えているが、ペンダントのロケットの中身や少年の名前・顔は忘れている。実は両思い。勇気を出して何度か告白しようとしたりするものの、告白直前で目の前にボールが飛んできたり、楽が寝ていたりなどなかなか上手くいかない。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ニセコイ#実写映画

主人公、一条楽が結婚を誓い合った相手はもしや彼女なのでは?と思わされるこれらの描写。

両思いの相手が居るにも関わらず、違う相手と偽の恋人を演じさせられるとはこれまた話が複雑になってきますね。

楽に想いを寄せる彼女はMVでどんな役を演じるのでしょうか!

「かわE」はポップなパンクナンバー

恋する相手がかわい過ぎて“「かわE」⇒「かわF」”、かっこ良すぎて“「かっこE」⇒「かっこF」”、出会えた事が嬉し過ぎて「うれCDEFGHI!!!!!」と
アルファベットがどんどん変わっていってしまうユニークな歌詞が乗った爽快なポップチューンに仕上がっています。

出典: http://yabaitshirtsyasan.com/news/224/

ドラムのフィルインから勢いよく始まる楽曲は、公式の解説の通りポップなパンクナンバーといった印象。

こやまの声とベース、ボーカルのしばたの声のコントラストが心地良く、ポップな雰囲気をさらに引き立てます。

歌詞の内容も、曲中で歌われているように「王道ラブソング歌ってみたいけど照れくさい」という彼らの気持ちが如実に表れたもの。

いやいや、まだまだ彼らにはふざけてもらわないと!

ヤバTの楽曲においては、歌詞がふざけているからこそノレるというのもありますよね。

そして映像の内容は青いシャツを着た長身の男性を中心にダンスを練習する一行の様子から。

遅れて来た彼の身なりに周りの女子たちも気を遣っているようですが…。

小咲への告白のフラッシュモブが展開される

そこにやって来たのは池間夏海の演じる小野寺小咲。

向かい合って話をする二人ですが、男性が指を差した先に掲げられたのは「好き」の二文字。

それを合図にしていたのでしょう、スタンバイしていたメンツが渾身のフラッシュモブを展開し始めます。

困惑する小咲と聞く耳を持たない彼

告白した彼の声を代弁するなら「めっちゃ頑張って準備したし、この日のために服も買ったんだよ!」みたいな感じでしょうか。

満面の笑みで踊り出す彼に対する小咲は困惑の表情。

「え?こう?こう?」と言った感じで困りながらも踊りに合わせる様子が「断りにくい!」という気持ちを表していますね!

そして告白を断ろうとしても、彼は全く聞く耳を持たず。

フラッシュモブは小咲の気持ちとは裏腹に次々と展開されていきます。

「付き合え」だの「好き」だの書かれたTシャツを着る面々を前にして「え!これも用意したの!?」といった感じ。

挙句の果てには花束も用意されているという、なんとも寒い展開。

引き続いて断ろうとする小咲ですが…。

ここで断ろうとする小咲の声を遮るかのようにして、ヤバTのメンバーが演奏しながら登場。

全く空気が読めていない雰囲気で、二人の間に割って入ります。

告白は大失敗!

クライマックスへと向けての静かなサビに入ると、そんなドタバタな展開もひと段落。

一同は一旦二人きりの雰囲気を作る為、並べた白い板の後ろに隠れる形で場を外します。

満を持して真剣な告白!といったところなのでしょうが、小咲が露骨に嫌がっているので全く絵になりません。(笑)

本来なら告白が成功して「おめでとう!」という感じで一同も戻ってくる手順になっていたのでしょう。

しかし、フラれることを想定していないその演出は完全に空回り。

呆れる小咲をよそにハイテンションで踊る一行がなんとも滑稽です。

告白は完全に失敗に終わり、最後には男性は花束を投げつけられる始末。

告白するのに友達まで大勢巻き込んでフラッシュモブなんてされたら、普通は恥ずかしいですよね。

おまけに嫌がっているのに全く空気を読んでくれないのだから、そりゃあ花束も投げつけられます。

走り去っていく小咲の息の上がった描写が不快な思いをしたことを物語っていますね。

最後のセリフに全力投球のヤバTメンバー

これまた笑いを誘うのが、最後のこやまとしばたの「めちゃめちゃ失敗してるやんけ!」「どんまい!」というセリフ。

セリフをシュールに聞かせることに魂が込められていることが感じられて最高ですね!

こういうところに全力投球するところも、ヤバTの楽しむこと、楽しませることに特化する精神が表れています。

映像を手掛けた「寿司くん」は

ちなみにMVのディレクションはこやま本人によるもの。

といっても、MVなどを手掛けるときは彼は「寿司くん」という名義を使うので「寿司くんが手掛けた」と言っておいた方がいいのでしょうか。

映像作家としても活躍する彼は、中学時代の先輩である岡崎体育のMVも手掛けたり、自主制作のアニメも公開していたりするんですよ。

大学で映像を専攻していたというだけのことはあって、その腕は確かなようです。

映像も手掛けるという音楽クリエーターも意外と多いですね。

作り上げるという部分で似ているというのが一つ。

最近はYoutubeなどの動画コンテンツが音楽シーンのメインになっていることも無関係ではなさそうです。