「肩 have a good day」に迫る

【ヤバイTシャツ屋さん/肩 have a good day】歌詞解釈!肩幅の広さより大切なものは?の画像

2017年4月5日、ヤバイTシャツ屋さん(以下ヤバT)のメジャー1作目のシングルとなる「どうぶつえんツアー」がリリースされました。

インパクト絶大の表題曲「ヤバみ」が話題になり、メジャー初シングルとしてこの上ない勢いを見せたこの作品。

そして今回スポットを当てるのは作品の3曲目に収録されている「肩 have a good day」です。

タイトルからすでにヤバT節炸裂といったイメージのこの楽曲

英語っぽい発音で読んでいただくとわかりますが「肩 have a」は「肩幅」です。

いつも全力でふざける。

まさに子供心を体現したような彼らは「肩幅」という言葉を題材にどんな内容を歌っているのでしょうか。

肩幅が広い友人のことを歌っている

「肩 have a good day」にもモデルとなる人物がいました。

なんでも群馬県出身のおはぎさんという、メンバーの友達のことを歌っているのだそう。

ヤバTがまだインディーズだったころに、家に泊めてくれたり飲みにつれていってくれたり。

いわゆる飲み仲間という感じでしょうか。

おはぎさんはコンビニでも自動ドアにぶつかってしまうぐらい肩幅が広いといいます。

そんな友達のことを曲にしてリリースしてしまう辺り、メンバーの彼への愛情を感じさせますね。

意味のないようなことを歌っているように見えて、意外と深い内容楽曲なのかもしれません。

2ndアルバムには生まれ変わったバージョンが

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「肩 have a good day」は2018年1月10日リリースの2ndアルバム「Galaxy of the Tank-top」にも収録されています。

これはシングルのバージョンとは全く異なったアレンジで生まれ変わったもの。

このバージョンをプロデュースしたのは亀田誠治氏。

氏によってストリングスでの壮大なアレンジがなされ、アルバムの最後を締めくくるに相応しい感動的なナンバーへと仕上がっています。

きっかけは亀田氏からのアプローチ

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きっかけは野外フェス「風とロック芋煮会2017」にヤバTが出演した際の舞台裏での亀田氏とのやり取りからだとのこと。

なんでも亀田氏は以前からヤバTを愛聴していて、大ファンであると自ら積極的に話しかけていったそうですよ。

数々のメジャーアーティストを手掛ける売れっ子プロデューサーからのこのアプローチには、メンバーも驚いたでしょうね!

このことから後にリアレンジのオファーへと至るのですが、それもなんと1週間後のこと。

亀田氏の方からアプローチがあったとはいえ、このスピード感には彼らの器の大きさを感じさせられます。

氏が言うところのヤバTの魅力は「"バンドサウンドはこうあるべき"という縛りがない」ということ。

ヤバTにロックのイメージを持っている方は、この1曲を通してよりその言葉の意味を感じられるのではないでしょうか。

2つのバージョンを聴き比べ!

何はともあれ、2つのバージョンを聴き比べていただきましょう!

生まれ変わったと言っても、改良と言うよりはそれぞれに違った良さがあるはずです。

メンバーも亀田氏も聴き比べをオススメしている辺りにそのことも表れています。

オリジナルバージョン

まずはオリジナルバージョンから!

MVはBa,Voのしばたのディレクションによるもの。

前述の「ヤバみ」のMVの待ち時間に撮影された内容となっています。

小刻みに揺れる画面から、ドローンで撮っているということは伝わってきますが…。

オチは曲終わりのラストシーンでお楽しみください!

ある意味ドローンでしか撮れない内容となっています。

いかがでしたか?

ドローンで撮る意味がないものをドローンで撮るという斬新な発想は流石です。(笑)

楽曲エレキギターを一切使わないフォークナンバー。

激しいロックもこなすメンバーによって、どっしりと重みのあるサウンドが実現されていますね。

ヴォーカル、こやまの歌声も曲調に寄り添った優しい印象。

しかし普段のパワフルなサウンドに負けない力強さも持ち合わせていて、まさに彼らしい歌唱となっています。

歌詞の内容に反して楽曲は真剣そのもの。

…と思いきや、ドラムもりもとの口笛タイムなんてものが登場。

聴いた感じは普通と言われれば普通なんですが、その佇まいがじわりと笑いを誘います。

そしてクライマックスを飾るのは三声でのコーラス!この部分のボリューム感は聴き応えありです。

2018バージョン

続いては亀田氏プロデュースの2018バージョンを。

こやまが「亀田さんが本気でふざけてくれた」というそのアレンジはどんな内容になっているのでしょうか。

MVはレコーディング風景を映したもの。

真剣なメンバーの姿や、大人数でのストリングスの収録の様子が良い意味でヤバTらしくなく、新鮮ですよ!