GANG PARADEの新境地が開けた1曲
GANG PARADE、通称「ギャンパレ」のシングル曲『CAN'T STOP』。
2018年4月に新たなメンバーを加え、9人体制となったギャンパレの新境地が開けた1曲です。
新しくギャンパレのメンバーになったのは、月ノウサギとハルナ・バッ・チーンの2人。
9人になって初めて発売したシングル曲『GANG2』では、まだ初々しさがあった彼女たち。
しかし今回紹介する『CAN'T STOP』では、新メンバーの2人も一皮むけた様子。
前作『GANG2』から大きな成長を遂げた月ノウサギとハルナ・バッ・チーンの姿にも注目です。
何度も繰り返し聴きたくなる
ギャンパレのキャッチフレーズは「みんなの遊び場」。
その言葉通りギャンパレの楽曲は、常に遊び心満載で聴いている人を飽きさせません。
ファンのことを「遊び人」と呼んだり、ライブでコントを披露したり……。
彼女たちにしかできないパフォーマンスを見せてくれます。
そんなギャンパレが『CAN'T STOP』で見せてくれたのは、彼女たちの新たな可能性。
この曲は、今までのギャンパレにはあまりなかったゆったりとした曲調に仕上がっています。
MVの映像もメッセージ性が高く、聴いている人に寄り添うような歌詞です。
聴けば聴くほど、この曲が持つ魅力にハマっていくこと間違いなし。
『CAN'T STOP』は何度も繰り返し聴きたくなる、中毒性の高い曲です。
仲間と共に壁を越えていけ
乗り越えられない壁
MVの中に登場する赤い壁。
ギャンパレのメンバーがその壁に向かって歩き続けています。
しかし、壁を壊すことも乗り越えることもできず、ただひたすら壁に頭を押し付けているだけ。
腕を振って、足を動かして……。けれど、その場から一歩も前へ進めません。
頭を壁に押し付けて歌う姿はなんだかシュール。
ギャンパレのメンバーもみんな下を向いてしまっています。
モノクロになったメンバー
乗り越えられない壁にもたれかかるメンバーたち。
その姿が時折りモノクロームになります。
メンバーはまるで感情を無くしてしまったかのように無表情。
人物だけが色を失ったせいで、赤い壁の存在感がより増しています。
メンバーがモノクロームになったのは、乗り越えられない壁に挫折してしまったからなのか。
モノクロームと赤色のコントラストが妙に寂しげですね。
人と自然の共生
メンバーが赤い壁に向かって歩き続ける途中、何度かそれとは全く別の映像が映ります。
それは人だったり、花や鳥だったり……。何の関連性もない映像ばかりです。
しかも人が写っている映像の中には、デモ活動を行っているような雰囲気のものも。
抗議する人、交差点を渡る人、そして泣いている赤ちゃん。
その合間に映るのは、花の蜜を吸う蝶や空を渡る鳥の群れ。
そんなありふれた自然の映像です。
人と自然。これは共生を意味しているのではないでしょうか?
それぞれに異なる個性を持った人々が作る社会。
動物や植物など、異なる種が集まって作る自然。
人同士の共生と、自然界の共生。そして人と自然の共生。
この世界にひとつとして同じものはありません。
みんな違う。だからこそ、その違いを認め合っていこう。
人と自然が映るこの映像からは、そんな想いが感じられます。