【GANG PARADE/CAN'T STOP】MVを解説！壁を越えるために必要なものとは？！

サビに入り、ギャンパレのメンバーがみんなで1列になって手を繋ぎます。

そうすると、まるで幕が下りるように赤い壁が崩れ堕ちました。

粉々になった壁を乗り越えて、メンバーたちは手を繋いだまま歩いていきます。

横1列に並んだ9人が広大な草原の中を歌いながら行進。

このシーンはギャンパレメンバーが1つになった瞬間ですね。

新メンバーの月ノウサギとハルナ・バッ・チーンの2人も胸を張って歩いています。

1人では越えることのできなかった壁も9人そろえば越えられる。

壁を越えるために必要だったのは、自分と共に歩いてくれる仲間の存在。

1人で壁に頭をぶつけていたメンバーは、もうどこにもいません。

みんな誇らしげな表情をしています。

また、メンバー全員が横に並んで歩くというのがなんともギャンパレらしい。

誰か1人がみんなを引っ張っていくのではなく、全員で足並みをそろえて歩いていく。

9人の個性が1つになったギャンパレ。

彼女たちの歩みは誰にも止めることができません。

『CAN'T STOP』で特に注目したい歌詞を抜き出して解説します。

曲の中でつづられる温かく優しい言葉。

それが忘れてはいけない大切なことに気付かせてくれます。

「人to人」だったり「助け合u」など、特徴的な歌詞表記。

しかし、歌われている内容は非常にシンプルです。

ギャンパレは仲間と力を合わせることで目の前の壁を越えました。

そんなふうに人と人は助け合い、支え合いながら生きていかなければならない。

人に優しく。この曲で歌っているのは、そんな当たり前のことです。

その当たり前が「大事大事」。

この最後の歌詞は、自分自身に向けて歌っているようにも聴こえます。

「みんな違って～」の歌詞はなんだか聞き覚えがありませんか？

詩人である金子みすゞさんの『わたしと小鳥とすずと』。

この詩に同じ言葉が出てきます。

有名な詩ですから知っている人も多いことでしょう。

MVの解説でも述べた通り、この世界は異なる種の集まりです。

人と自然は当然違います。

人と人も、それぞれ独立した意思を持つ別の生き物です。

同じ世界で生きる、自分とは違うものたち。

自分と相手との違いを認め合えたなら、一緒に生きていくことができる。

短い歌詞の中に大切なメッセージが込められています。

続きは大勢で見たい。

この歌詞は、新たなメンバーを加えた今のギャンパレが歌うからこそ意味が深まります。

注目したいのは「もっと」という歌詞。

9人よりももっと大勢でこの先の景色が見たい。

これはファンに向けて歌っていると考えるのが自然ですね。

9人+ファン。このみんなで幸せを探しにいこう。

行き先はここから遠い場所。

自分たちはまだまだ歩いていける。そのことに対してワクワクが止まらない。

「歩いていこうね」と呼びかけた先にいるのは、きっとファンのみんな。

エネルギッシュな彼女たちとなら、きっと何処までも遠くへ行けますね。

サビの後で繰り返し歌われる「止まらない」と「止めれない」。

タイトルの『CAN'T STOP』が、ここでようやく登場します。

この曲の『CAN'T STOP』には、「突っ走っていこうぜ！」というガツガツしたイメージはありません。

どちらかといえば穏やかなイメージで、ゆっくりと歩みを進めています。

全力疾走ではないからこそ、ずっと止まることなく進んでいける。

止まりたくない。だから、焦らずに歩いていこうよ。

走りっぱなしではすぐに疲れてしまいます。

ゆっくりでいいから止まらずに前へ。

聴いている人に向けて、そう優しく歌いかけています。

9人体制になったギャンパレの新たな1歩となった『CAN'T STOP』。

これまでのギャンパレとは一味違う魅力が詰め込まれています。

新たな可能性を見せてくれた彼女たちの今後の活躍が楽しみですね。

またギャンパレの曲で『CAN'T STOP』以外も聴いてみたいという人は、以下の記事も参考にしてください。