壮大な夢とは?
何やら壮大な夢があるみたいな風だね
けどそんなことを考慮する必要性を感じたりはしない
ままならないことがこの世界なら
何一つ従う気は無いね
それが無謀だと認めるくらいなら
今ここで覚悟をみせよう
出典: 岸田教団&THE明星ロケッツ/作詞:岸田 作曲:岸田
「何やら壮大な夢があるみたいな風だね」といった語りかけから2番の歌詞は展開されています。
その後にそんなものを考慮する必要などない!と説かれていますね。
この一節では、壮大な夢=自分自身の夢や目標とストレートに解釈してみると
歌詞に込められたメッセージがより伝わってくるのではないでしょうか。
周りに流されて何となく、周囲の輪からはみ出さないように...
何かとこういったことを考えてしまうことは多くありますよね。
周りと違う自分でいるということは非常にエネルギーが必要です。
しかし、自分が心から追い求めたいと思える夢や目標に出会った時、
そのエネルギーが必要不可欠になることもまた事実。
ここで諦めるくらいなら、周囲(世界)の声に従うくらいなら抗って生きていこう。
そういった強い意志が込められた一節であるのではないでしょうか。
1番が周囲や外の世界に対するメッセージであるならば、
2番はもっと自分自身の心にフォーカスした内容であることが分かりますね!
2番サビで歌われているのは明日に抗う事への覚悟!
相反した感情を抱えて僕らは
明日に抗って生きていくだけだろう
人のためだとか信じちゃいないが
その血が全てを知っているのだから
もう話は終わりにしよう
全ての始まりは誰にも否定させない
出典: 岸田教団&THE明星ロケッツ/作詞:岸田 作曲:岸田
2番ではAメロ、Bメロに続いてサビでも明日に抗って生きていくと歌われています。
比喩表現が多用されていた1番のサビとは対照的に、ストレートな歌詞になっていることが特徴的ですね!
ここでキーワードとなる部分はやはり冒頭の相反した感情という部分であると、筆者は考えています。
相反した感情を抱えて…
行動を起こすには、時には勇気が必要になってきます。
上述したエネルギーの話にも通ずることですが、どんな覚悟をしていたとしても
不安や戸惑いを100%払拭することは不可能です。
覚悟の代償として引き受けたマイナスな感情も含めての相反した感情を抱きながら明日を抗っていく…。
そんなことはもう話していてもキリがない。
それでも、私の始まりは誰も止められない!否定させない!
といった具合に、半ばやけくそにも似た前を向く姿勢が歌われていますね。
仮に本当にやけくそだったとしても、こんなに前向きな姿勢を徹底されていたら、
カッコいいと思わざるを得ません!
ラストスパートでさらに、加速していく想い!
遂に大サビ!この部分に込められた想いとは?
いよいよ曲も終盤、大サビに向けてその盛り上がりは加速していきます!
許されるのなら すべてを忘れて
明日を待つように 生きていくだけだろう
だけど目の前に 救うべきものがあるなら
今ここでひとつ 踏みとどまれるのさ
愛した現実と 声のないまなざしと
いつかの誓いに 背中を押されて
人のためだとか信じちゃいないが
その血が全てを知っているのだから
もう未来はすぐそこにあるのさ
出典: 岸田教団&THE明星ロケッツ/作詞:岸田 作曲:岸田
これまでの歌詞では一貫して強い姿勢が貫かれていますが、ここで始めて弱音とも取れる一節がでてきますね。
許されるのであれば、こんな辛い思いもせず悠々と生きていくことが出来るはずだ、と。
しかしここではそれを否定して、救うべきものの為に踏みとどまることを選択しています。
ここで綴られる「救うべきもの」とは一体何なのでしょうか?
救うべきものの為に
救われるべきものとは、きっとこの曲をこの歌詞を聞いた方々によって違う答えになると思いますが
救われるべきなのは茨の道のなかを覚悟とともに進む自分自身ではないんだろうか...
そう感じることも出来るように思えます。
そう考えると、「愛した現実」も「声のないまなざし」も「いつかの誓い」さえ
どこか自分の中に眠っているもののように感じられますね。
未来に向かって
救われるべきは自分自身、そう解釈して聞いてみると、どのサビでも必ず歌われている
「その血は全てを知っているのだから」という言葉がより深く胸に突き刺さってきますよ!
そして救うべきものの為、抗い生きる覚悟が出来たのであれば、
それはスタートでありゴールの目の前...
もう未来はすぐそこにあるのではないでしょうか。