継続は力なり

全員に評価されなくとも

誰かが願い 何かが変わり
きみがきみでいれば 強くなれるんだ

出典: Graffiti/作詞:ホリエアツシ 作曲:ホリエアツシ

サビで音楽は一気に希望に満ち溢れた雰囲気になります。

何かから解放された様子が上手く表現されていますね。

夢を追っている人や表現者がよく言う言葉に「10人に1人が良いと思ってくれればそれで良い」というものがあります。

全員に評価されなくとも価値のあるものは世の中にたくさんあります。

マニアックなものだったり、特定の層の人にしか刺さらない芸術や音楽だったり。

そういうものが世界からなくなっても困らない人も居れば困る人も居ます。

その作品を必要とする人が例え少数であったとしても、その人がそれを必要とする限りは必ず意味があるのです。

自分の関わったもので誰かの生活が変わり、またその人が誰かにも何らかの影響を及ぼす。

そんな風に社会は成り立っているのです。

悔しさをバネに

届かぬ思い 涙が光り
輝く目を見れば 迷いはないと解るよ

出典: Graffiti/作詞:ホリエアツシ 作曲:ホリエアツシ

どれだけ熱意を持って人に何かを届けようと思っても、中々届かない時は本当に届きません。

そんな時は多くの場合「自分はこんなに頑張っているのにどうして!」と思ってしまうものです。

この歌詞の中の人物も想いが伝わらず涙しています。

しかしそれでも未だ瞳の輝きは失っていないようですね。

その輝きは決して涙のせいなどではなく、心の中の熱いものがそうさせているのでしょう。

簡単にはへこたれない「諦めてなるものか」という精神を持っている人を見ると、こちらまで胸が熱くなります。

アーティストやアスリート、会社に出て働いている人。

みんなが平等にそんな悔しい瞬間を経験して生きています。

その度に何度も立ち上がる姿を見て、人は無性に応援したくなるのでしょうね。

もっと広い世界へ

これまでとは違う視点

世界は別の場所にあった
壁の絵みたいなものだった
繋がったとき聞こえたのさ
「孤独は自由の一部なの?」

出典: Graffiti/作詞:ホリエアツシ 作曲:ホリエアツシ

何かに悩んでいる時、思いもよらないものからヒントを得て悩みから解放される事もあると思います。

テレビで誰かが何気なく言った一言だったり、本の中の一節だったり。

主人公もそうして自分が凝り固まった思考で広い世界が見えていなかった事に気が付いたようです。

「芸術とは孤独との戦いである」という言葉があります。

孤独とは自由を手に入れる為には避けては通れない道なのかも知れません。

誰にも理解されない中、1人黙々と作品作りに没頭する…。

それは並大抵の苦労ではありません。

一般人にも同じ事がいえますね。

何かを成し遂げるためには自分の意見を通さなければならない瞬間があります。

そんな時に必ず起こるのが他者との衝突で、誰かが孤独を味わう事になるのです。

主人公は評価されなくとも「自分のやりたい事を突き詰めるのが一番良いのだ」と気が付いたのだと思います。

その時に聞こえたのが孤独は自由なのか?というセリフでした。

これは誰かが言った言葉ではなく自分自身の葛藤ですね。

これまで1人孤独に苦労して来た事に疑問を感じながらも、自分の中でその事実を消化しようとしている様子が窺えます。

新たな旅立ち

移りゆく風景も
思い出す音楽も
書き残してきた
正しさも今はもう

出典: Graffiti/作詞:ホリエアツシ 作曲:ホリエアツシ

この章では主人公が夢に対する考え方を改めた事が描写されています。

子供の頃に持っていた純粋な気持ちを捨てたのですね。

何だか少し寂しいような気もしますが、それが大人になるという事なのかも知れません。

夢を叶える為のクリーンで王道な考え方も過去に置いて来たのでしょう。

それでもなお何処か未練の残るような言い方をしているところが気になります。

主人公の心の奥底にはまだ純粋な気持ちが残っているのでしょうか。

こんな時代だからこそ

誰かのためにぼくらは生きる
きみがきみでいなきゃ ぼくもいないんだ
何処かでいつか また会えるなら
輝く目を見れば 迷いはないと解るよ
受け入れよう

出典: Graffiti/作詞:ホリエアツシ 作曲:ホリエアツシ