いっつも不安
星たちが輝く夜ふけ
夢見るの あなたの全て
愛しても あなたは知らんぷりで
今ごろは 誰かに夢中
出典: ラムのラブソング/作曲:小林泉美 作詞:伊藤アキラ・小林泉美
ここは、女性の不安な気持ちが表現されています。
夜はぼうっとする時間が増え、いいことも悪いことも考えてしまいます。
ここでは、彼に対してどれだけ愛を表現しても知ってか知らずか、別の娘のことばかり考えている。
こっちには振り向いてもらえないという不安でいっぱいな気持ちです。
物語でも主人公は人よりも煩悩がすごく、彼女がいながらも女の子に声をかけてばかり。
どれだけラムちゃんが懲らしめても効きめがありません。
そんな浮気症な姿が夢の中にまで出てきてしまう。
好きなのにこっちを向いてもらえない、不安ばかりが大きくなっています。
本当に愛してるのかわからない
ああ 男の人って
いくつも愛を持っているのね
ああ あちこちにバラまいて
私を悩ませるわ
出典: ラムのラブソング/作曲:小林泉美 作詞:伊藤アキラ・小林泉美
いくつ愛を持っているの?なんて、浮気症な彼への皮肉でしょうか。
浮気症な彼はたくさんの女性に思わせぶりな声ばかりかけます。
果たしてそこに愛はあるのでしょうか?
もしあるとするのならどれだけ持っているのでしょうか?
彼女は好きになった彼に夢中ですから、彼のこんな行動は理解できません。
それにこんな態度ばかり見せられると、彼女は不安になりますよね。
彼がたくさん愛を持っているのか、 もしかすると自分が愛されていないのか。
彼女は悩まされてばかりです。
それって愛してるの?
ああ 男の人って
何人 好きな人がほしいの
ああ 私だけ愛してよ
いつでもひとりだけを
出典: ラムのラブソング/作曲:小林泉美 作詞:伊藤アキラ・小林泉美
彼の好意を他に向けるんじゃなくて、彼女一人を見てほしいのです。
浮気してばかりの彼。
一体何人恋人がいたら気が済むのでしょう?
そんなにたくさんの人を愛せるのでしょうか?
でももしそんなにたくさん恋人がいても、彼のことを一番好きなのは彼女なのです。
だから他にばらまくような愛があるなら、それは全部自分に向けてほしい。
じゃないと納得がいきません。
だって彼女は一人を愛するのが精一杯なのですから。
私はあなたの一番
あんまりソワソワしないで
あなたは いつでもキョロキョロ
よそ見をするのはやめてよ
私が誰よりいちばん
私がいつでもいちばん
あなたの全てが
好きよ... 好きよ... 好きよ...
いちばん好きよ!
出典: ラムのラブソング/作曲:小林泉美 作詞:伊藤アキラ・小林泉美
あなたを一番好きなのは私だけ!
散々彼の浮気症な行動や気持ちに振り回され、悩まされてきた彼女。
それでも彼のことを一番に想ってるのは彼女だけなのです。
だってこれだけ彼のことばかり想って悩んできたのですから。
だからどこかに行こうとソワソワしたり、キョロキョロと目をつけるのはやめてほしい。
そう思いつつも、彼女はそんな彼のことも含めて好きなのかもしれません。
というのもこのメインフレーズに「あなたの全て」が追加されているからです。
浮気症なところも全部受け入れる覚悟ができている彼女。
そう考えると、彼を一番愛せるのは彼女だけなのです。
主人公だって本当はラムちゃんを愛してる
天性の浮気者として描かれてきた主人公のあたる。
そんな彼もラムちゃんが他の男に声をかけられたりして意地を張ったりふてくされたりするシーンがあります。
これだけ「煩悩の塊」といわれてきた主人公も、実はラムちゃんを愛し、大事に思っているのです。
だったらナンパはやめればいいという話ですが、それを無理やり止めても彼らしさがなくなります。
彼がこうやって愛をばらまくような行為をしているのは、本当に愛してくれる人を探していたのかもしれません。
だからこそそんなところも受け入れてくれるようなラムちゃんを愛しているのでしょう。
全部を受け入れて愛してくれる彼女を見つけた彼にとって、愛はもうばらまく必要はないのかもしれません。