自分の気持ちのままに生きたい
数え切れない程の悩みたちに
戸惑うことなく進めたらいいのに
明日は明日の風が吹いて
雨が降り続いたとしても
出典: GRUNGE WORLD/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ,JxSxK
壮大な世界観に合わせて、憂う想いと前へ進もうする意志が描かれています。
中でも注目すべきは1行目の歌詞に書かれてある「悩みたち」という表現。
語尾に付けられている「たち」は、常日頃から纏わりついている距離の近さが想起出来ます。
そんなものから解放されて、あるがままに歩いていきたいといっているのです。
いつまでも過去に執着することなく、どこか気楽に生きていきたいとすら感じられる想い。
周りが見えなくなる
足が前踏んだら
また何か始めるんだろう?
始めるんだろう?
立ち止まり考える時も必要さ
出典: GRUNGE WORLD/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ,JxSxK
一見、前向きに感じられる歌詞。
しかしながら、細部を解釈していくことで本当の意味が伝わってきます。
最後の歌詞で述べられているように、1度落ち着いて歩みを止めろといっています。
転んだとしても何回も立ち上がって前に進み続ける。
それは前向きに生きていくことを思えば、賞賛に値する行為です。
ですが、いつしか未来に囚われたように限界を無視して進み続けている姿。
「何かをやり遂げねばならない」という漠然とした使命感と焦燥感に襲われています。
そんな姿を振り返って一度落ち着くべきだといっているのです。
これはまさに現代社会を生き抜いている私たちにも共通していると感じます。
まだ青さが残る日々
不安と焦燥感
無邪気な悪魔がすぐ側にいる
逃げることばかりに費やしてる
大事なもの落としていくばかり
焦る自分に混乱している
出典: GRUNGE WORLD/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ,JxSxK
歌詞の1行目で述べられていることについて紐解いていきます。
ここでは、心の中に住み着く煩悩の類を悪魔と形容しています。
本来「悪魔」とは邪気を纏ってどこか憎たらしいイメージ。
しかしながらここではかわいげのある素直な悪魔と表現しています。
それは、ただひたすらに悪意も無さげに痛みつけてくるということ。
そんな中で立ち向かうのではなく、必死に逃げる自分の姿があるのです。
その逃避行で失ったものはプライドから行く先まで数知れないといっています。
成長への未熟さ
できれば傷つきたくはないし
分かり合える余裕なんてないし
優しさの意味さえも疑って 彷徨って
出典: GRUNGE WORLD/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ,JxSxK
少し青臭さが残る自己中心的な思考が描かれています。
始めの歌詞2行ともに否定表現がなされている部分にも未熟さが内包しています。
優しい人になろうとすればするほどその優しさに押しつぶされる。
このような考え方は批判されやすいですが、どこか共感してしまう自分もいます。
それは誰しもが心の中で抱いてきた感情だといえます。
夢を追う姿
人の言うこと聞いたふりして
難しいことばかり yeah
ただ僕は進みたいだけなのに
邪魔者みたいに扱わないで
ちゃんとするから
出典: GRUNGE WORLD/作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ,JxSxK