2枚目のインストゥルメンタルソロアルバムに込めた想い
ギタリストとしての成長と挑戦
曲を語る前に見ていただきたいのがこの動画です。
アルバムについて語る、TAKUROさんのインタビューになっています。
GLAYとしてではなく、ソロギタリストとしてリリースされたこのアルバム。
2016年にリリースされた前作から2年越し、2枚目になります。
ギタリストとしての表現力やスキルをアップする目的で始まったこのプロジェクト。
ギタリストとしての魅力を最大限まで高めるための探求
歌モノではなく、あえてインストゥルメンタルでの活動。
その理由は、歌モノではできないアプローチや表現を探求するために他なりません。
インストゥルメンタルは、歌詞に頼ることなく伝えたいことを音で表現する必要があります。
旧知の仲であるGLAYメンバーとは違う人たちとともにその表現を行うこと。
いくら作曲者のTAKUROさん本人とはいえ、容易なことではないと思います。
お互いの得手不得手、癖などを知っているからこそ、自然とフォローし合い、高め合える。
そういったことが自然と出来るのがバンドの力です。
しかし、ソロプロジェクトではそれができない。
ということは、自分一人で全てを表現し、曲を完成させないといけないのですから。
そのように、自らを追い込み、じっくり探求できる環境を作って練りに練ったアルバム。
それが、この『Journey without a map Ⅱ』なのです。
アルバムからのリードトラック『やすらぎのチセ』
GLAYとは違った魅力が詰まった曲
上記のような背景があることを理解した上で、今回ご紹介する『やすらぎのチセ』を聴いてみましょう。
バラードを得意とするGLAYでも、このようなアプローチは全くなかったと思います。
ブルースやジャズ、フュージョンを融合し、優しさに溢れた魅力が詰まっていますね。
GLAYとは違えど、もし歌詞がついたとしてTERUさんが歌っていると考えると…
それはそれで不自然では無いと思えてしまいます。
これはやはり、このプロジェクトがGLAYを想っての活動であることの証なのだと思います。
インストゥルメンタルの最大の魅力
それは、BGMとして何かをしながら聴けるということです。
歌詞がない分、曲への集中力が高くならず、自然と耳に馴染んでくる。
この曲もまた、家で一人、ゆったりしているときに流しておきたい一曲に仕上がっています。
それではここから、この曲のミュージックビデオについて解説していきますね。
曲は再生したまま、ご覧いただければと思います!
『やすらぎのチセ』の生い立ち
曲の原案は90年代に存在していた
GLAYは以前、北海道シチューのCMソングを担当したことがありました。
その際、CMで流れる部分の数十秒しか作っていなかった曲。
その曲のイメージを膨らませることで、この『やすらぎのチセ』が生まれたのです。
そのことについて、上記のインタビュー動画で語られています。
かなり昔に作った曲についてもしっかりと記憶されている。
一つ一つの曲に対してしっかりとした思い入れがあるというTAKUROさんの気概を感じます。