黄昏時は人をノスタルジックな気分にさせます。

日本には古来から「逢魔が時」という思考が根付いているので日本人独自の考えかもしれません。

「逢魔が時」は現世と死後の世界が曖昧になる瞬間です

「We can not live forever」

人は永遠に生きることはできません

黄昏時にこれまでの人生を振り返るのはごく自然なことです。

それでは「僕」は「誰」に「何」を言いたいのでしょう?

まだ物語は始まったばかりです。

続きを見てゆきましょう。

真実の「愛」への畏怖

There's a fear in love
(愛することが怖いんだ)
Fear in loving you
(君を愛することが怖い)
And the fear is love?
(この畏れこそが愛なのか?)
I will say
(僕は言うだろう)
Don't take your eyes off
(目を背けないで)

出典: Forever/作詞:NOBUKI AKIYAMA 作曲:NOBUKI AKIYAMA

永遠に誰かを愛することはできるのでしょうか?

「Love(愛)」という概念は聖書が語源だと聞いたことがあります。

そもそも「Love」という単語自体が造語なのだそうです。

「Listen」「Over look」「Voice」「Excuse」をまとめた概念

人の話を聞き、物事の全体を見るそして声をかけすべてを赦すこと

それが「Love(愛)」なのです。

「僕」が語りかける愛する「君」とは一体誰なのでしょう?

この世界に「永遠」に生き続ける存在はありません。

そのことは愛する「君」をいつか失ってしまうことと同義です。

しかし「僕」は自身に向けて語ります。

「目を背けないで、その畏れから...」

人生は儚いからこそ尊いということに気付いたのでしょうか?

伝わる想い

I wanna say
(僕は伝えたい)
Things left unsaid to make it clear
(知らなかったことを知るために)
Cause life is running out
(人生は止まらないから)
These fake
(嘘が溢れる)
Days and nights
(昼も夜も)

出典: Forever/作詞:NOBUKI AKIYAMA 作曲:NOBUKI AKIYAMA

「Forever」をリリースするもYkiki Beatの声は国内には広く届きませんでした。

しかし想いは伝わります。世界中の耳の早いリスナーの元に届いたのです。

音楽業界のみならずファッション業界にまでYkiki Beatの声は届きます。

歌が国境を越え彼らの想いを多くの人に届けてくれたのです

「Forever」で歌われる「君」とはYkiki Beatの「音楽」そのもの。

生身の身体はいずれ朽ち果ててしまいます。

しかし「音楽」はいつまでも人々の心の中で生き続けることができる

嘘で溢れた世界で夜の闇にも負けずに輝き続けることができたら...。

現実を受け入れよう

We cannot be back to those "Real Days"
(あのリアルな日々はもう戻らない)
So take or leave it now
(だから今決めよう、受け入れるかどうかを)

出典: Forever/作詞:NOBUKI AKIYAMA 作曲:NOBUKI AKIYAMA

Ykiki Beatが皮肉を込めたネット社会。

彼らはインターネット登場以前の新鮮な驚きを知ることができません。

「リアルな日々」とは彼らの生まれる以前の過去の世界のことでしょう

時間を戻すことはできません。過去を憂いても仕方がない。

だから彼らは現実を受け入れる覚悟を決めます

「僕」は、そしてYkiki Beatは「音楽」に乗って時間と国境を超えることを知ったのです。

再び僕たちの歩みを阻む存在

目を背けずに歌い続けよう

A stage where we should be to live along
(僕たちが共に生きるべきステージ)
We have some roles that we're told
(僕たちには教えてもらったルールがある)
Oh singing out
(さあ、大きな声で歌おう)
Don't take your eyes off
(目を背けないで)

出典: Forever/作詞:NOBUKI AKIYAMA 作曲:NOBUKI AKIYAMA

「音楽」の力で強く生きてゆくことを誓ったYkiki Beat。

ここで歌われる「ステージ」はダブルミーニングだと思われます。

舞台としての「ステージ」と人生という名の「ステージ」です。

そして僕らが学んできた「ルール」とは「音楽」に魂を込めること。

だから歌います力強い声で

縛り付けようとする足枷