【悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)/桑田佳祐】小林武史が参加した初のソロ作品！

俳優・寺脇康文といえば、「相棒」の水谷豊の初代相棒じゃないですか！

寺脇さんと桑田さんが同じ事務所所属というのも意外です。

2人目の大物はこの曲のアレンジャーK！のちにビッグプロデューサーとなるあのKです！

「悲しい気持ち」は小林武史の出世作でもありました。

この曲で名を上げた小林武史は、サザンオールスターズの楽曲制作にも参加。

90年代に入ると小泉今日子の「あなたに会えてよかった」を皮切りにヒットを連発。

Mr.ChildrenやMy Little Loverのプロデュースも手がけ、小室哲哉とともに90年代の音楽シーンの頂点に君臨しました。

裏方だった音楽プロデューサーをメジャーな地位に押し上げた立役者の一人です。

小林武史の参加は、桑田佳祐にとってもターニングポイントになりました。

「悲しい気持ち」を編曲した小林武史は、サザンにはなかったサウンドを積極的に取り入れたのです。

「悲しい気持ち」を特徴づけるポップで跳ねる曲調は、小林武史の手によるものでした。

彼が手がけることになるサザンのヒット曲（「みんなのうた」「真夏の果実」「涙のキッス」）も、キーボードやシンセサイザーの印象が強いですよね。

ここで歌詞とメロディとアレンジを考察しましょう。

「悲しい気持ち」のタイトル通り、悲しい男の悲しい気持ちを歌った曲です。

でも悲しくはなりませんね。むしろ気持ちが明るくなるのはなぜでしょう？

サビの入りがこの曲のハイライト。

副題でもある「Just a man in love」が、軽快なメロディに乗って軽快に繰り出されます。

語感が滑らかで語呂もよく、後ろめたさを感じさせません。

悲しい気持ちを歌いながら、悲しい気持ちを感じさせない。

この点について桑田佳祐はこうコメントしています。