真実は秘密のまま、不都合なことは見ないふり

真実を知ることがなければ、決して愛を知ることもできない

愛はどこにあるんだ、なあ、みんな、教えてくれよ

真実はどこにあるんだ、なあ、みんな

愛はどこにあるんだよ

結局、真実は闇に葬られたまま戦いは続けられ憎しみばかりが増えていきます。

真実がわからなければ感情の整理はつかず、憎しみに終わりはやってきません。

しかし権力者は、自分の利益や保身、お金などを第一に考えるため、決断はどんどん間違った方向に進みます。

だからこそ権力に頼らず、みなが自分に問い続けてほしいと願ったのでしょう。

愛は、真実はどこにあるのだと何度も繰り返すのです。

愛は一体どこにあるのだろう

自分のこととして問いかける

I feel the weight of the world on my shoulder
As I'm gettin' older, y'all, people gets colder
Most of us only care about money makin'
Selfishness got us followin' the wrong direction

出典: Where Is the Love?/作詞:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon 作曲:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon

俺は肩に世界の重みを感じてる

歳を重ねるにつれ、人々は冷たくなっていく

ほとんどのやつらが金を生み出すことにしか興味なく

自分本位が、俺らを間違った方向に導いてく

これは単に権力者だけを歌ったのではないでしょう。

ギャングや差別主義団体などの組織の大人たちも、自分の利益ばかりを優先させます。

自分本位の価値観がやがて戦いにつながっていくのです。

Wrong information always shown by the media
Negative images is the main criteria
Infecting the young minds faster than bacteria
Kids wanna act like what they see in the cinema

出典: Where Is the Love?/作詞:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon 作曲:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon

メディアによって歪んだ情報が見せられる

ネガディブイメージはいつでも主軸になる

若者のマインドはバクテリアよりもずっと早く感染し

キッズたちはまるでシネマのように振る舞いたがる

1番目の歌詞にあったように、人々は刺激的なものに強く反応します。

感動的な話た愛のある話題よりも、否定的な話、残酷な話の方がずっと早く広まるのです。

敏感な感性を持った若者たちはより感化されやすくネガディブな情報は彼らの中でまたたく間に浸透します。

例えばギャング間の抗争で考えてみましょう。

「敵対してるけど仲間を助けた」という話より「仲間を傷つけた」という話題のほうがず盛り上がるのです。

そして素直な若者たちはすぐに「では仕返しをしよう」と考えてしまうのです。

これは若者たちが悪いのではなく思慮することを教えそびれた大人の責任です。

ママと呼べるような存在を持てない状況にも、一端があるでしょう。

あるいは、刺激的なシーンを見せつけたメディアにも原因があるかもしれません。

このことはギャングだけではなく、各国に広がるいじめでも同じことがいえるでしょう。

世界は一つ

Yo', whatever happened to the values of humanity
Whatever happened to the fairness and equality
Instead of spreading love we're spreading animosity
Lack of understanding, leading us away from unity

出典: Where Is the Love?/作詞:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon 作曲:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon

人類の価値観に、一体何が起こったんだ

平等や公正は、一体どうなっちまったんだ

愛のかわりに敵意が広がっていく

理解不足が、結束することから俺らを遠ざける

人は自分と異なるものを見た時、異なる価値観を知った時、戸惑い拒否しようとします。

けれども排除しようとすることは差別です。

少しでも会話をすれば同じ人間だと感じることができるでしょう。

見た目が少し違って見えただけかもしれません。

相手の風習を知らないだけだったということも多くあるのです。

歪んで伝えられた情報や偏って報じられた情報、相手を知ろうとしない心情。

さまざまなものが相まって理解不足に拍車がかかります。

そして結束することもできず反発しあってしまうのです。

That's the reason why sometimes I'm feelin' under
That's the reason why sometimes I'm feelin' down
There's no wonder why sometimes I'm feelin' under
Gotta keep my faith alive 'til love is found
Now ask yourself

出典: Where Is the Love?/作詞:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon 作曲:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon

それこそ、俺が時々、具合を悪くする理由だ

それこそ、俺が時々、落ち込む理由だ

どうりで調子が悪くなるわけだよ

愛を見つけるまで、自分の信念を持ち続けなきゃならない

なあ、お前も自分自身に聞いてみてくれ

この部分はより聴き手と歌い手が親密に感じられる箇所です。

歌い手は世界の不条理を自分の身近なこととして考えているから苦しいんだといいます。

それでも信念を持ち愛を見つけたいと歌います。

同じように聴き手にも、自分で問い続けてほしいと訴えます。

差別、嫌悪、争い、歪んだ情報、権利の乱用など、不条理な出来事は世界のあらゆるところにはびこっています

しかしそれも他人事と思ってしまえば、理解は広がらず結束もありえないのです。

Sing wit me y'all:
One world, one world.
And something's wrong wit it, (Yeah)
We only got(One world, one world)
That's all we got(One world, one world)

出典: Where Is the Love?/作詞:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon 作曲:Will.I.Am, Apl.De.Ap, Taboo, Justin Timberlake, Printz Board, Michael Fratantuno and George Pajon

一緒に歌ってくれ

世界は一つだ、世界は一つなんだ

世界で何か間違ったことが起こってる

俺らにあるのは(一つの世界)

それがすべてなんだ(世界は一つ、世界は一つ)

最後のコーラス部分です。

共に歌おうと声かけます。

共に歌い考えて欲しいと訴えます。

私たち人間が生きる世界は同じ一つの地球なのに、なぜ差を見つけるのでしょうか。

憎しみがはびこり戦いが繰り返されるのでしょうか。

愛は一体どこにあるのでしょうか

そう繰り返し、問いかけるのです

2016年のリメイク

「Where Is The Love?」は2016年、世界各地で起こるテロに対するメッセージソングとしてリメイクされました。

その動きに多くの有名人が賛同。

映像にはジャスティン・ティンバーレイクやディディ、アッシャーなど、数多くの有名人が登場します。

アリアナ・グランデも、2017年、自爆テロの被害者に対する追悼コンサートでこの曲を歌いました。

13年の時を経ても、人々は差別し憎しみあい戦いの悲劇をやめれずにいるのです。

それはとても悲しく憂うべきことです。

けれども音楽が導く平和な世界がやってくることを願って、愛はどこだと問い続けることが必要なのでしょう。

最後に