いよわ【IMAWANOKIWA】歌詞を考察！綺麗な瞳に奪われたものとは？暗い方に見えるものを読み解く

普段ならハッピーエンドで終わるドラマを見て余韻に浸れていました。

しかし今は違います。

そんな素敵な未来は私には訪れませんでした。

あんなに好きだったドラマも、もう今はそんなに好きじゃない。

人生はハッピーエンドだけではないということを痛いほど感じているのです。

好きだったことが好きじゃなくなった今、自分でもどうしたらいいのかわかりません。

辛くて悲しい記憶。

もう2度と思い出したくないけれど、決して忘れたくもないのです。

当たり前に自分の隣にいた大切な人はもういません。

心ここにあらずな主人公が目に浮かびます。

大切な人を失った悲しみは計り知れません。

いっそ薬漬けでもいい、幻覚でもいいから会いたい。

もう1度あなたに会えるなら、私もそっち側に行きたいとまで思っています。

それほど天使の姿をした大切な人はとても綺麗に輝いていたのでしょう。

また、あなたがいない現実世界を生きていくのが怖くてたまらないのです。

幸せに過ごしていた日常が急に奪われた主人公。

まだ頭と心がついていかないのかしれません。

あなたがいない今、幸せを感じられる時間なんてありません。

大切な人の命を奪った神様も許せないのです。

これから生きていくことさえ、嫌だと感じています。

そんな生きる力を失った私の目の前にいるのは、愛しいあなた。

天使の姿のあなたと一緒にいられる時間は限られています。

それでもいいから少しでも長く一緒にいたいと思っています。

今この瞬間だけは生きることが辛いと思う気持ちにフタをして、まっすぐにあなたと向き合いたい。

天使になったあなたとまたこうして再会できたことを喜んでいます。

その反面、どうしてあなたの命が奪われなければいけなかったのか…。

この先どうやって生きていったらいいのか。

そんな悲しみや不安といった心の闇を抱えています。

ここのフレーズでは大切な人が亡くなった当時と、天使の姿をして現れた今の2通りの解釈ができます。

当時、大切な人はバルコニーから転落したのでしょう。

事故か何かの弾みで転落してしまったあなたは、そのまま命を失ってしまいます。

そのときの瞬間を曲の中の主人公は見ていたのです。

そして手を伸ばしたけれど届かなかった…。

事故だから誰かが悪いわけではなく、怒りや悲しみをぶつけるところもありませんでした。

だから神様が命を奪ったのだと思っているのです。

そして今、天使の姿をしたあなたはそのバルコニーにいます。

当時のようにもう1度手を伸ばすと、輝くあなたを掴むことができたのです。

しかし確かに掴んだその手は天使のあなた。

現実を生きている人ではないのです。

それでも私にとってあなたは最も愛しくて大切な存在。

生きていた頃から、今もそれは変わりません。