遠吠え

back number【遠吠え】歌詞を解説!共感する男子続出?バクナンにはこんなブルースもあった…の画像

「遠吠え」はback number(以下バクナン)の10thシングル「繋いだ手から」の3曲目に収録されています。

「繋いだ手から」が収録されているアルバム「ラブストーリー」には収録されていない曲。

バクナンの曲の中でも目立たない存在なため、聴いたことがない人も多いはずです。

しかしフタを開けてみると共感ポイントの多さに「わかるわかる!」と同感する人が多いのも頷けます。

遠吠えをする理由

オオカミなどの動物が「遠吠え」する理由は3つあります。

1つ目は自分以外の動物に「縄張りに近づくな!」とアピールするため。

2つ目は仲間とはぐれてしまったとき「自分はここにいるぞ」と知らせるため。

3つ目は遠吠えをすることによって「仲間との関係性」を確かめ合うため。

このようにして自分という存在を敵や味方に知らせようとしています。

一方で人の場合は、陰で威張ったり悪口を言ったりするという意味で使われることが多い遠吠え。

どうしても「犬の遠吠え」などマイナスイメージが付きまといます。

自分の居場所を知らせたい

オオカミなどの動物が遠吠えをするのは「自分の居場所を知らせるため」といえます。

一方で人が「遠吠え」を使うとき。

「あいつより優れている」とか「あいつにだけは負けたくない」という気持ちなのではないでしょうか?

誰しもライバルと思っている人がいるはずです。

会社の同僚や先輩。

または後輩にいいところを見せたいという気持ちもあるでしょう。

「遠吠え」は妄想と現実の間で自分の弱さに気づき成長していく心境を描いている。

そんな曲だと感じました。

刺激がない毎日

曲名の「遠吠え」について考察したところで、歌詞について見ていきましょう。

少し哀愁感の漂うメロディーからも、今の自分に満足していないことがイメージできます。

ポケットから⼿を出し 息を吹きかける 夜が明けてゆく
安物のデニムは 良く⾵を通す寒い寒い寒い 僕もいつか

出典: 遠吠え/作詞:清⽔依与吏 作曲:清⽔依与吏

満員電車に詰め込まれて会社と家の往復。

上司からのプレッシャーに押しつぶされそうな毎日。

たまの休日も特別やることもなく何となく過ごす日々。

寒空の夜風に吹かれるたびに増していく気持ち。

周りで歩いている人たちを見るとみんなが人生を満喫しているように感じる。

何だか自分だけどこかに取り残されてしまったように感じている心境が伝わってきます。

憧れの生活

夜景が⾒える ⾼層マンションに 住んでみたいな
美⼈な彼⼥に 僕の帰りを 待っていてほしいな
しぬほど美味しい料理を 毎⽇⾷べてみたいな

出典: 遠吠え/作詞:清⽔依与吏 作曲:清⽔依与吏

誰しも一度はこんな生活がしてみたいと考えたことがあるのではないでしょうか?

他にも、高級車に乗って奇麗な彼女とドライブしたい!

毎月のように海外旅行に行ってバカンスを楽しみたい!

絶世の美女と付き合ってみたい!

こんな毎日を過ごせたらと考えると羨ましくなるはずです。

友達にも自慢できるし、みんなから羨望の眼差しで見られる。

こんな優越感を味わってみたい!

しかし寒風がデニムと肌のすき間を通過するたびに現実に戻される。

そんな理想と現実のギャップで思い悩む姿が伝わってきます。

同じことの繰り返し

同じ道を⾏ったり 来たりして ⼈⽣が終わるのか なんか嫌だ

出典: 遠吠え/作詞:清⽔依与吏 作曲:清⽔依与吏