【織田裕二/Love Somebody】名作ドラマ『踊る大捜査線』を彩った歌詞と曲名の意味に迫る！

2010年の「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」公開にあわせて、フジテレビの配信のみで提供。

松本晃彦により編曲されています。

2012年完結の「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」。

これにあわせて「Love Somebody」全てのバージョンが収録されています。

フジテレビの配信でしか手に入れられなかった「CINEMA VERSIONⅢ」も収録という特典も。

「Love Somebody」を直訳すると、「誰かを愛する」。

「誰かを愛する」だけをみると、誰でも良いような浮気グセのある最悪な人に感じてしまいます。

だけど、「踊る大捜査線」の世界観を考えてみても、そのような解釈は間違いです。

私の「Love Somebody」の解釈は、「世界中のあらゆる人を愛そう」というメッセージに感じます。

犯罪が起こる原因の1つは、愛にうえていることです。

子供のころに親からうけた愛。

学校の先生から受けた愛。

近所の人から受けた愛。

友人から受けた愛。

愛をいいだすとキリがありません。

犯罪をおかしてしまう人は、愛を感じた経験が少なく他人に対して思いやる気持ちが欠けています。

自分が愛された経験がないので、どうやって人を愛して良いのかわかりません。

犯罪をおかしてしまう人たちが、機会が少なかったとしても愛を感じていればもっと犯罪が少なくなるでしょう。

そんな人たちに向けて、みんな愛をもって人と接しようと伝えているように感じてなりません。

これから「Love Somebody」の歌詞をひも解きます。

「Love Somebody」の歌詞は、どちらかといえば抽象的です。

しかし、奥にひそむメッセージでは何を伝えたいのでしょうか？

あなたと一緒に考えてみたいと思います。

あらゆる人に対する愛が冒頭の英語でメッセージとして伝わります。

「Love Somebody」は、織田裕二の刑事役がどうしても頭からはなれません。

刑事が行う勤務は24時間です。

犯罪がおこりやすい時間帯は夜といえるでしょう。

しかも彼が勤める場所はお台場。

都会ならではのギスギスとした犯罪を目の当たりにしています。

だけど、そんな犯罪をおかしてしまう人にも愛をもって接しよう。

2度と彼らが犯罪に手を染めないように。

刑事目線で「Love Somebody」の歌詞をみると、こんな解釈も正解ではないでしょうか。

ここでのキーとなるフレーズは、「夢の続き」と「大切な人」です。

「夢の続き」とは、誓い合った犯罪のない世界を作ること。

そんな理想を実現するために、自分は現場で、「大切な人」は組織のTOPに。

あらゆる犯罪の現場や犯罪者に見慣れてしまうと、愛することを忘れてしまう。

だから、「大切な人」との約束を忘れずに過ごすのは難しいと感じてしまうとつながります。

「僕ら」が指すのは、自分と「大切な人」です。

「僕ら」だけですべてを変えることは難しいかもしれない。

だけど、二人で誓い合った瞬間に自分が目指すべきことや本当の自分がわかったんだ。

「大切な人」と約束した理想に、1歩ずつでも近づいていると感じたい。

いつの時代も、親友と呼べる人は年も立場も関係なく、同じことを共感できる仲間では？

「Love Somebody」の歌詞に登場する主人公は、そんな親友をみつけられたのです。