ベンチにひとり 時刻表を見る
まだまだ遠い 目指す街の匂い
出典: 旅立ちの朝/作詞:SPIN 作曲:Shusui,Fredrik,Hult,Jonas Engstrand
さて、情景が変わりました。
仲間たちに見送られ、彼は1人で待っています。
電車かバスか、飛行機か…。
タイトルに「朝」とついているので、早朝であると想像できます。
周りにはまだ人がおらず、1人で待っているのですね。
この時間、主人公はどんなことを考えているのでしょうか。
新しい生活への期待、不安、そしてこれまで過ごしてきた地から出る淋しさ。
上京している人だったら気持ちがわかるかもしれませんね。
新しい地には当然ですが、友人や知り合いもおらず孤独です。
でもそうしてでもやりたいことがあるということ。
これまでの生活を一変し夢に向かうのは、簡単ではありません。
行動に起こせるというのは、素晴らしい事ですね。
そのために頑張ろう
いつかまた めぐり逢う日に
胸張って 言えるかな 今が一番しあわせと
出典: 旅立ちの朝/作詞:SPIN 作曲:Shusui,Fredrik,Hult,Jonas Engstrand
ここまで読み解いてみて、筆者はやりたい仕事のために上京するとイメージしてみました。
”やりたい事を仕事にする”という夢のための旅立ちだと思えます。
もしかしたら音楽のため、スポーツのため、他のことのためかもしれません。
共通するのは”夢”のためであるということです。
ここでは、いつか地元に帰ってきてまたみんなと会えた時のことを歌っています。
胸を張って「今が一番幸せだよ」と言えることを期待して。
素敵な夢を見つけた主人公ですね。
人生を全うしているうえで「今が一番幸せ」と思えるのは素晴らしいと思います。
今が一番幸せと胸を張って言える生き方ができていますか?
そんなメッセージも感じ取ることができました。
頑張るという強い意志
間違いだらけの毎日も 愛していけるように
ちからいっぱい 夢を見るよ 輝けるように
Stay with me
出典: 旅立ちの朝/作詞:SPIN 作曲:Shusui,Fredrik,Hult,Jonas Engstrand
主人公はとても聡明で現実を分かっていて、理性的だと思います。
面白くないことがあったり、解せないこと、面倒くさいこと、間違ってしまうこと。
そういうことも人生にはつきものですが、それをネガティブには捉えません。
いつでも前向きな言葉に転換できる強さがあるようです。
どんな自分の生き方だって、愛していけるようにというのは、戒めですね。
これだけ意思がはっきりしていたらきっと未来は明るいと思います。
そして後悔をしないよう、全力で何事にも取り組めるのではないでしょうか。
意思の強さに加え、人の痛みも感じ取ることができる人な気がします。
愛と優しさに溢れていますね。
新しい人生へ出発
そろそろ行くね 明日へ歩き出す
出典: 旅立ちの朝/作詞:SPIN 作曲:Shusui,Fredrik,Hult,Jonas Engstrand
さあ、いよいよ出発です!
ここでは、仲間たちはもうそばにはいません。
定刻通りに到着した乗り物に乗り込んで、ドアが閉まるのがイメージできます。
この時の主人公はきっと強い決心を改めて感じているはず。
不安や淋しさよりも、未来への期待が勝る瞬間です。
そう、まさに今、新しい人生のスタートを切ったのです!
原題は「Stay with me」
歌詞にも出てきたフレーズの「Stay with me」。
実はこれが原題だったそうですよ。
歌詞を読み解いてみるとわかりますが、「そばにいて」と言うのはちょっと違うかもしれません。
歌詞の内容からすると現在の「旅立ちの朝」の方がピッタリです。
前にノリノリの楽曲を歌っていたとしてもこの曲になるとみんなの表情が一変するそうです。
遠い目をしてしっとり歌うんだとか。
スローバラードであるからこそ、歌詞の内容を噛みしめながら歌えるのかもしれませんね。
MVやライブ映像を探してみましたがYouTubeで見つけることができませんでした。
でもどんな曲かは紹介したいので、カバーですがこちらを紹介します!