BREAKERZ【幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて】歌詞の意味を解釈！僕の秘密って？抜け出す方法とは

ここで一転する曲調は、推理や恋愛など様々な要素をあわせ持つ名探偵コナンらしい演出となっています。

多面的な魅力のある作品を如実に表していました。

では、上記の各色は何を象徴しているのでしょうか。

「黒」が入っている以上、4行目の「強風」とは黒の組織以外ありえません。

それ以外の色はすべて、普段よく目にする江戸川コナンを構成する色です。

「青」は彼のジャケット、「赤」は蝶ネクタイ型変声機、「白」は着ているシャツの色。

つまり、黒の組織に対抗する江戸川コナンを描写していると考えるのが自然ではないでしょうか。

コナンは「赤」である蝶ネクタイ型変声機を使って、別人のふりをして数々の難事件を解決しています。

事件を解決すればするほど毛利小五郎の評判が上がり、その分組織の情報を得られる可能性が高まるからです。

彼にとって蝶ネクタイ型変声機とは、組織を追うための武器にほかなりません。

これは「閃光」といっても過言ではないでしょう。

「白」であるシャツの色に包まれているコナンの体は、組織の薬のせいで幼児化したものです。

まさに「黒」が「白」を覆っているさまを表しているのではないでしょうか。

上記の各色について、もう1つ別の解釈も可能です。

「黒」は黒の組織、そして「青」が江戸川コナンを表していることにかわりはありません。

ですが、「赤」と聞いた際にコナンファンなら真っ先に思い浮かべる人物がいるのではないでしょうか。

死んだと見せかけて組織の目から逃れた赤井秀一のことです。

別人のふりをしながらも、組織壊滅のために尽力しているさまは「閃光」と呼ぶにふさわしいでしょう。

組織を倒すための秘密兵器といっても過言ではありません。

次に3行目と4行目の歌詞に注目してください。

これは「白」が「黒」に覆われていることを意味していました。

黒の組織の中でまごうことなき「潔白」、つまり「白」を体現している人物が1人います。

組織にバーボンとして潜入捜査している安室透のことです。

本当の姿は組織の壊滅をもくろむ公安にもかかわらず、彼らの中にうまく溶け込んでいました。

そして、各色を表す3人の共通点にお気づきでしょうか。

3人とも、本当の自分ではなく別人のふりをして組織の壊滅を狙っている点です。

ここまで共通点があると、こちらも説得力のある説といえるのではないでしょうか。

各色が表しているのは上記3人か、江戸川コナンただ1人なのか、どちらともとれる描写となっていました。

「君」といくら近くにいても、心が遠い状態がずっと続いています。

こんなもどかしい日々が、いつ終わるかも現段階ではわかりません。

それでも、必ず工藤新一の姿に戻ることを固く決意していました。

こんな日々から抜け出す方法とは、黒の組織を壊滅させることにほかなりません。

組織を倒さなければ工藤新一の姿で大手を振って歩くこともできないからです。

4行目の歌詞があることによって、1番よりもさらに「僕」の諦めない心が表現されていました。

まだ解決策は見つかっていないけれど、この日々を抜け出すための努力を惜しまない姿勢が見受けられます。

3行目にて「僕」の秘密とは、「君」への想いであることがわかりました。

つまり工藤新一の姿に戻って、毛利蘭に告白したいという意味です。

確かに、江戸川コナンの姿で愛の告白をするわけにはいきません。

彼が「君」に気持ちを伝えるには、工藤新一の姿に戻ることが不可欠です。

この曲のテーマでもある「僕」の秘密が、楽曲の最後にようやくわかる仕掛けとなっていました。

最後にならないと答えが見つからないというのは、さながらミステリーのような仕掛けといえるでしょう。

BREAKERZの「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」には、コナンファンが歓喜するような仕掛けが沢山ありました。

名探偵コナンという作品への深い愛がうかがえる楽曲となっています。

本楽曲でBREAKERZに関心を持った方には、こちらの記事もおすすめです。

名探偵コナンのオープニングテーマとして起用された12枚目のシングル「Miss Mystery」。

歌詞の中には、推理ものでよく目にする単語が散りばめられていました。

BREAKERZの作品に寄り添った歌詞が好きな方は、必ず気に入る楽曲となっています。