なぜママのことをライバル視するの?
ねえ ママのリップスティック貸して
だって ちょっと大人っぽくなりたい
ヘアスタイルもメイキャップも
一から十まで真似させてよ
そう男の子たちを みんな虜にするように
ママがライバルなの
だから 遺伝子以上に頑張らなきゃ
(※くりかえし)
出典: ママのドレス/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
主人公が可愛くなるためにママから借りたのはドレスだけではありませんでした。
ママのメイクを真似するために、リップスティックも借りたのです。
主人公はママの服装だけでなく、メイクやヘアスタイルといった全てを真似したいと考えていました。
昔のママは、それだけ魅力的で可愛かったのだということが分かります。
多くの女性は、好きなモデルや芸能人などを形を参考にする傾向にありますが、この主人公は違うようです。
ママこそが最大の憧れであり、ライバルなのです。
ママに憧れてその後を追うだけでは、主人公は満足できません。
ママ以上に可愛くなることが主人公の目標なのでしょう。
だから、ママのことをライバル視しているのだと思います。
ママの遺伝子を受け継いでいるので、昔のママに似た姿になることは簡単にできます。
しかしそれだけでは物足りないので、歌詞最終行のように「頑張らなきゃ」といっているのでしょう。
2番~ラストの歌詞
ママの卒業写真を見つけた主人公
古い卒業写真
私に似てる女の子がいる
ポニーテールが一番 可愛いのは
ママなんでしょう?
出典: ママのドレス/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
ある日主人公は、ママの卒業写真を見つけました。
主人公はママと顔が似ているため、すぐに写真の中からママのことを探すことができたのです。
ポニーテールがよく似合っている昔のママ。
この時のママこそ、主人公の最大の憧れであり、超えるべき壁でもあるのです。
ママと間違えられてしまった主人公
玄関のドア 今開けたのは
私じゃないのよ
一瞬彼も 見間違えてた
ちょっと若すぎだわ
出典: ママのドレス/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
ここでは、彼氏が主人公のことを迎えに来た時の話が再び描かれています。
彼氏のことを玄関で出迎えた主人公。
しかし、あまりにも主人公がママにそっくりだったため、彼氏はママが出迎えたのかと思い、一瞬勘違いしてしまったのです。
彼氏の見間違いを目の当たりにした主人公は、ちょっぴり不機嫌になっていますね。
私はママほど老けてないし、もっと若いんだから間違えないで!といった気持ちになったようです。
ママに憧れてはいるけど、ママと全く同じに見られてしまうのは心外なのでしょう。
主人公が目指しているのは"ママよりも可愛くなること"なので、ママと一緒は嫌なのです。
ママのドレスは上質…!?
まるで姉妹
ピンクのドレスを貸して
クーロゼットの奥にあった
かなり昔のそのデザイン
今でもイケてて気に入った
出典: ママのドレス/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
彼氏も見間違うほど、そっくりな主人公とママ。
きっと主人公は、改めて自分の姿をよく見てみたのでしょう。
そして、ママと姉妹のように見えるなぁと感じたようです。
ママのドレスは、今着てもまったくおかしくないお洒落なデザインなのでしょう。
クローゼットの奥で大事に保管していたということは、それだけ上質なドレスなのかもしれません。
時代が移り変わっても色あせないドレスだということをママも分かっていたから、ずっと保管していたのだと思います。
主人公のもうひとつの目標
そうこれなら誰でも ハッと振り向かせられるわ
ママの後を継いで
いつか パパみたいな人 見つけなきゃね
出典: ママのドレス/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
ママのドレスを着て、自信をつけることができた主人公。
このドレスを着てデートをすれば、彼氏の気持ちをさらに惹きつけることができる!と思っているようです。
主人公の目標は「ママよりも可愛くなること」以外にもうひとつあります。
それは「パパみたいな人を見つけること」です。
今付き合っている彼氏と将来結ばれるかもしれませんし、違う人と結ばれるかもしれません。
どちらにせよ、最高にイケてる男性と結婚したい!という気持ちは譲ることができないようです。
ファッションやメイクだけでなく、ママの人生そのものに主人公は憧れているのでしょう。