2ndシングルとしてリリース
【ドレミソラシド】はひらがなけやきから日向坂46へ改名後の2ndシングルとしてリリースされた楽曲です。
「第61回 輝く!日本レコード大賞」では優秀作品賞にも選ばれ、話題となりました。
7月に発売されたシングルということで、夏を感じさせる爽やかさを纏った世界観が特徴的です。
歌詞の中では、好きという想いを止められない主人公の甘酸っぱい恋愛模様が描かれています。
青春は日向坂46が最も得意とする世界観です。
夏と青春という無敵ともいえる組み合わせの歌詞は、どんな世代にも刺さること間違いなしだと思います。
学生が共感することはもちろん、年を重ねた方でも過去の青春時代を思い出し、キュンとしてしまうでしょう。
まずは【ドレミソラシド】という曲名の意味から紐解いていきます。
曲名にはどうして「ファ」が無い?
恋愛の段階を表わしている
誰もが【ドレミソラシド】という曲名を見た瞬間に同じ疑問を持つかと思います。
そう、「ファ」という音階が抜けているのです。
この楽曲では、ドレミファソラシドという音階を恋愛の「段階」に置き換えています。
まだ意味がわかり辛いですよね。
つまり、「ドレミ」というのは知らない同士から友人になる段階を表わしています。
そして、「ソラシド」は片思いからお互いが恋心を持つまでの状態を表わしているのです。
その間の「ファ」は少し相手が気になるといった段階です。
【ドレミソラシド】の主人公は、友人だと思っていた女の子に急に恋をしてしまいます。
ちょっと気になる、という段階を飛び越えてしまったのです。
そんな、気持ちの飛躍を曲名に反映させています。
「ファ」は欠かせない日常のピース
ドレミファソラシドという音階を「日常」に置き換えることで見えてくるテーマもあります。
それぞれの音階は主人公の日常にとって欠かせないパズルのピースのようなものです。
音を順番に鳴らしていったときに、ファだけ鳴らなかったら違和感を感じますよね?
それと同じように、ピースが1つでも無くなったら日常ではなくなります。
その中の「ファ」という音階が、「友人の君」を表わしているのです。
しかし、君に恋をし、友人として意識できなくなったことで「ファ」というピースを失ってしまいました。
そんな、「急に変わってしまった日常」というテーマも曲名には隠されています。
この2つのテーマを理解したところで、歌詞の内容へと踏み込んでいきましょう。
1番の歌詞の解釈
いきなり「ファ」がある?
ドレミ ドレミ ドレミ
レミ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ドレミソラシド
ドレミ ドレミ ドレミ
ソラ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミ ソラシド
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
イントロや間奏で繰り返される歌詞です。
歌詞の音階と、実際にメロディで使われている音階が違うということでSNSでは話題となりました。
「ドレミ」の部分の本当の音階は「ミ♭ファソ」だそうです。
ファがありますね(笑)
絶対音感を持つ方でもない限りは、あくまで歌詞としてだけ捉えましょう。
変わる日常
気づかなかった 胸に刺さってた
いつの間に ドレミの矢に射抜かれたんだ
友達だって 油断してた
なぜだろう 今までと違う感情だった
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎
先ほどのテーマの解説でも説明した「ドレミ」という段階がでてきます。
これは「友人同士」という意味です。
そして、主人公はその段階になにやら違和感を抱えています。
まだ自分の本当の想いに気付いていません。
横断歩道 渡ってる時
君からドレミが聴こえて来たんだ
日常はいつも昨日と同じで
ドラマティックなことなんて起きないのに…
出典: ドレミソラシド/作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎