そうあの日から時はペガサスの翼
夢を背中にはばたいて
あなたとは恋といえない
友達でいたい
出典: ペガサスの朝/作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃
『ペガサス』はギリシア神話に出てくる大きな翼をもつ馬。
白い翼で、果てしなく広がる青い空を自由に駆け巡ることが出来ます。
時間も空を飛ぶように感じるのは2人の出会いがあったから。
2人で同じ時間を過ごせば1日もあっという間に終わります。
退屈な時は時計の針はなかなか進みません。
時計の針に翼が生えたように、楽しいことをしているとあっという間に過ぎる時間。
2人の関係も深まってくる頃です。でもここで今の2人の気持ちを歌詞はこのように表しました。
『恋じゃなくて友情を大切に』していく関係を続けていきたい…。
つき合う時に「まずは友達から」という告白のスタイルがありますが、ここでの感情は違います。
僕とあなたが恋人ではなく友達の関係でつながっていたいと望んだのです。
つながりの深さは表面から見ることはできません。
同じ空と太陽を見ています
プラトニックな関係は心の中だけでつながること。
恋愛ではなく友達関係の2人は別々の朝を迎えました。
会いたい!同じ朝の中で
ハロー・グッデイ・サンライズ
朝も生まれたて
サンキュー・グッデイ・サンライズ
そしてあいたくて
出典: ペガサスの朝/作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃
それぞれの場所で朝を迎えた2人。そんな2人の上の太陽と空は同じです。
輝く太陽が今日も大地を照らし始めます。今日の始まりを告げる次第に青くなる空。
新しく始まる今日は2人のために幕を開けました。
離れていた時間を埋めたくて「会いたい!」と2人は同時に強く願います。
ペガサスのように翼があれば今すぐ飛んでいけるのに…。
それぞれの思いが朝の中で1つになる時間はすぐそこです。
恋じゃない…でも守りたい
僕が『恋じゃなくて友達で』とあなたに告げたことに嘘はありません。
あなたがこの旅をしている理由を僕が知ったから…。
ペガサスだって翼を休めたい時があることも分かっているから。
輝いていたあなたを…
かけておいで僕の日記から
愛の素顔をひとつ覚えたね
出典: ペガサスの朝/作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃
僕の書いた日記に書かれていることは?
『カゲロウ』のように現れたあなたとの出会い。あなたがその時とても輝いていたこと。
人に会うことを避けるように訪れた海の色。そこであなたから聞いた旅の理由…。
偶然の『めぐり逢い』をしたけれど、僕はそれまでのあなたに起きたことは知りません。
忘れたい何かを隠していることも分からないまま僕はあなたに出会いました。
だから僕は出会ったときのあなたをそのままに記したのです。
僕の願いは輝いているあなたを忘れないで欲しい…ただそれだけ。
センチメンタルジャーニー…?
そうあの日から時はペガサスの翼
過去のいたでを飛びこえて
あなたとは風にふかれて
友達でいたい
出典: ペガサスの朝/作詞:ちあき哲也 作曲:五十嵐浩晃
2人の楽しい時間は続いています。出会ったあの日、そして別々に迎えた朝も気持ちはそのままです。
途切れない2人の会話。黙って波の音を聞いていた僕に、あなたは今回の旅の理由を話してくれました。
ひらがなの『いたで』は漢字にすれば『痛手・傷手』。決して浅くはない傷や被害を受けた時に使う言葉です。
漢字にしなかったのは作詞家の優しさを感じます。過去に受けた『いたで』はきっと『失恋の痛手』。
恋を失くした心を癒すための旅、センチメンタルジャーニー・傷心旅行での出会いだったのです。
まだ完全に傷が癒えていないあなたの心に踏み込むことはしたくありません。
僕ができるのは、あなたが話してくれるのを待つことと傍にいることです。
過去の恋への執着を忘れさせてくれる、湿度の無い空気で吹いてくる風。
恋を失くして恋に踏み出す気力も失くしたあなた。僕は友達という存在であなたを守りたいのです。