ハロプロ・ユニット卒業後のメンバーはタレントで活躍
℃-uteが解散してからちょうど1年になります。
白状しますが、最初はBerryz工房押しだったけど、途中で℃-uteに鞍替えしました。
ハロプロに限った話として聞いてください。ユニットの解散か卒業してソロシンガーで大成功を収めたメンバーはちょっと思い浮かびません。
タレントとしてなら、それなりに名前を挙げられます。
℃-uteでは岡井千聖をたまに地上波の番組で見かけたことがあるので、事務所は彼女を押しているのかと思いました。
ベリーズ工房では、ももち(嗣永桃子)が一時期バラエティに出まくっていました。
ハロプロのメンバーは歌もダンスもかなりレベルが高いアイドルのはずなのですが、いざ独り立ちとなるとハードルが高いようです。
だからユニット解散後、鈴木愛理は表に出る機会が減ってどうなるのか気になっていました。
℃-ute解散後、ソロでトップバッター
初のソロアルバムはアーティスト指向か!
鈴木愛理は℃-uteの中でも歌はもちろんスタイルもよく、個性的なキャラもあってひと際目立つ存在でした。人気も高くソロ写真集の数も多いです。
今月リリースされたばかりの1stソロアルバム『Do me a favor』は、去年12月のハロプロライブで彼女自身が制作中と告知をしていました。
ファンが待ち望んだアルバムがやっと完成したわけです。
℃-uteのメインボーカルだっただけに、やはりソロになっても歌とダンスで勝負していこうという決意が伝わってきます。
『Do me a favor』はアイドルからアーティストに一歩踏み出した彼女の魅力が随所にちりばめられています。
ところで、このアルバムには今後のソロ活動をうかがわせる重要なナンバーがあります。
それが「光の方へ」「STORY」「♯DMAF」の3曲。
いずれも楽曲を提供したゲストミュージシャンとのコラボです。
ダンスとバンド両面の音楽性が詰め込まれたアルバムの一方に該当します。
「光の方へ」は赤い公園、「STORY」はSCANDALで、いずれもガールズバンド。
そして最も注目すべき1曲が「♯DMAF」です。
「♯DMAF」はアルバムタイトル曲か
自ら歌詞を書下ろし
「Do me a favor」は一般に「お願いがあるのですが?」と日本語に訳されます。
これを鈴木愛理的にはDM(どうも)A(ありがとう)F(ファンの)M(みなさん)の頭文字を並べた略語になるそうです。
DMAFの頭にはハッシュタグが付けられており、曲名を通してネットで話題を共有する意図が込められています。
曲名と意味の関連から見ても「♯DMAF」は、アルバムタイトル曲と言えるでしょう。
さらにこの曲が重要なのは、鈴木愛理自身が歌詞を書いていること。
過去にハロプロで歌詞を手掛けたメンバーはいます。
古い所ではモーニング娘。のなっち(安倍なつみ)やアンジュルムとハロプロを卒業して作詞家になった福田花音です。
アーティストとはなんぞや。世間では自分で曲を書くシンガーまたはバンドであり、楽曲の提供を受けるアイドルとは区別されます。
作詞・作曲に挑戦するアイドルや歌手は珍しくありませんが、成功する人は少ないです。
「北山瑞穂」や「一咲」の別名で自分の楽曲を継続的に作詞・作曲している中山美穂などはまれな成功例でしょう。
それほどにアイドルからシンガーソングライターに脱皮するのは容易ではありません。
即興で歌うのが得意
アルバム『Do me a favor』に自作の歌詞が収録されたのには、思い当たる節があります。
コンサートの楽屋裏などで鈴木愛理が即興で曲を歌う姿がファンには馴染みでしょう。
飾らない彼女のキャラにますます好感を持った人も少なくないはず。
こうした素の彼女が今回の作詞につながったんだと思います。
それともう一つ。「♯DMAF」が特別なのはバラードナンバーであること。
SPICY CHOCOLATEがバラードでバックアップ
楽曲を提供したのは4人組音楽ユニット「SPICY CHOCOLATE」です。
これが去年リリースされた彼らの最新アルバム。