テーマは祭り
夏休みは恋の季節
寒い冬が過ぎ、初夏が訪れた季節から「夏将軍」のイントロが始まります。
日本の夏と言えばお祭りと花火です。
日本人はお祭りで先祖を迎えると同時に日常の鬱憤(うっぷん)を晴らします。
奇祭と呼ばれるものに激しい祭りがあるのはそういった理由も含まれているのでしょう。
そして、中学生や高校生にとって夏休みは恋の季節。
もしかしたら、地元の祭りで好きな同級生に会えるかもしれませんね。
そんな淡い期待を含めた”お祭り”をテーマにアンジュルムは歌い上げます。
2018年の夏は埼玉の熊谷で最高気温の日本記録を更新しました。
扇風機やクーラーが大活躍したのではないでしょうか?
夏将軍って、誰のこと?

アンジュルム - 夏将軍
シベリア気団が南下する冬の到来を”冬将軍”と言います。
しかし、不思議なことに夏将軍とは言いません。
来るのは台風とラジオ体操のお知らせぐらいです。
一体、どこから湧いて出てきたのでしょうか?
正解は、造語です。
つまり、暑い夏と祭りの熱気をエクスプレッションしたのが「夏将軍」です。
日本史のテストで真田幸村のことを「夏将軍」と書いても正解はもらえないので注意しましょう。
夏の大坂城は外堀を埋めてから落とすのです。
威風堂々としたイントロ
Ondo は二重の意味
忘れた Ondo 取り戻せ
出典: 夏将軍/作詞:SHOCK EYE 作曲:SHOCK EYE、STAND ALONE 編曲:STAND ALONE
上の歌詞の”Ondo”は気温を表す”温度”と踊りの”音頭”をかけています。
”温度”は夏にかけて気温が上昇する気候そのものを表します。
”音頭”の方はこれから始まる夏祭りや盆踊りへの期待です。
イントロはスローテンポの重い雰囲気で幕開けします。
まるで慶長五年(西暦1600年)の関ヶ原の戦いの石田三成の気分です。
西軍の備えは、ばっちりです。
”取り戻せ”の後から一気にアンジュルムのボルテージが上がります。
テンポも変わるので耳を澄ませて聴くと楽しめますよ。
テンポの移り変わりに注意
後半ほどアップテンポ
日差し高く 揺れる陽炎 分厚い雲が覆う前に
出典: 夏将軍/作詞:SHOCK EYE 作曲:SHOCK EYE、STAND ALONE 編曲:STAND ALONE
上の歌詞からリズムが急にアップテンポになります。
アレグロぐらいのテンポです。
さっと曲調が変わるのでカラオケで歌うときは”日差し”の部分を強めに歌いましょう。
まるで4/4拍子から3/8拍子に変わるクラシックオーケストラのような変貌ぶりです。
そのため、”入り”がキーポイントです。
ライブだとアンジュルムのメンバーでもかなり意識して歌っているのがわかります。
うまく入りが合うように訓練を積んだのでしょう。
見事に歌いこなしています。
そのため、数回聴いただけでカラオケに挑戦するのは無謀です。
コールは盛り上がりますが、カラオケでの選曲する際は慎重に。