アンジュルム【ヤッタルチャン】
中西香菜の人生哲学
今回取り上げるのは「アンジュルム」14枚目のメジャーシングルから【ヤッタルチャン】です。
曲中に挿入されている、大阪出身の2期メンバー「中西香菜」による関西弁のセリフが印象的。
曲のタイトルにある「ヤッタル」は標準語で「やってやるぞ!」という意味ですね。
歌やダンスが苦手だったことから、それを血のにじむような努力で克服した「中西香菜」。
彼女はそのために「努力の人」と言われることも多いです。
【ヤッタルチャン】は彼女のそういった根性の入った人生哲学が前面に表現されています。
MVのご紹介

ピンクと黒の特徴的な衣装ですね。
当時のスマイレージらしいミニスカートも非常に印象的。
また「ヤッタルチャン」ポーズというのか、面白いポージングも必見です。
MVをまだチェックしていなかった方は、この機会にぜひどうぞ。
それではさっそく歌詞解説へ入っていきます。
「本物」の関西弁
人生のマインドセット
世の中な なんやかんや言うてもな
やるしかないねん 誰かのせいにしたらあかん
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく
冒頭のバースは、メンバー中西香菜による関西弁のセリフです。
大阪出身の彼女。
似非(えせ)ではない、本物の関西弁だからこその圧倒的な自然さがありますね。
そんな彼女が話しているのはどのような内容でしょうか。
「誰かのせいにしてはいけない」。
「やるしかない」。
小さい頃から、大人にこのように諭(さと)された経験のある方も多いのではないでしょうか。
非常に勇気の出てくる言葉ですね。
うまくいかないとき、気が付くとこのようなマインドに陥っていることはありませんか?
自分の努力不足も考えられるのにも関わらず、ついつい他人のせいにしてみたり…。
あるいは、可能な限りの努力を尽くしても結果が振るわないときもあります。
そんなときでも、決して他人のせいにしない。
それは誰にとってもメリットがないからです。
もし物事がうまくいかなかったとしても、それはその日の運が悪かっただけの場合も。
あまり深く考えずに、次のことに思考を移す。
それが、自分の人生を良いものにするためのマインドセットなのではないでしょうか。
なるんやで!
な わかるやろ 景気もようなるはずや
だからな みんなでヤッタルチャンになるんやで~
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく
冒頭のセリフの後半部分です。
「景気」という言葉があることで、なんとなくさらに関西・大阪っぽくなる気がします。
「大阪商人」という表現もあるほど、大阪といえば口のまわる人が多いイメージ。
そしてタイトルでもあるこのフレーズが登場していますね。
それが「ヤッタルチャン」。
意味としては「やってやるぞ」ということだと思います。
落ち込んでいないで、そういった意気込みをみんなが持っていれば、世間の雰囲気も良くなるだろう。
そういった意味が込められているのだと思います。
愛が足りずにサミシイチャン
それをパワーに変える
「愛情が足んないの」なんて
言っちゃって 甘えちゃって
たぶん100万回「愛してる」とか
言われたって 足んなくて
出典: ヤッタルチャン/作詞:つんく 作曲:つんく