『5150』はハードロックなナンバー
2016年に発表
THE ORAL CIGARETTESの『5150』は、疾走感があるハードロックナンバーです。
しかも、ハードでいてメロディアスなナンバー。
彼らが得意とする曲調だと思います。
さて、タイトルは数字です。
このタイトルには何か意味があるのでしょうか?
今回は『5150』の歌詞を中心に解説していきますが、合わせてタイトルの意味も考えていきたいと思います。
『5150』の意味は何だろう?
何かを象徴する数字であることは確か
タイトルの『5150』。
皆さんはこのタイトルを見て、何か感じるところはありますか?
誕生日でもありませんし、何かの記念日でもありません。
タイトルの意味を考えなければ、ただ単に数字の羅列としか思わないかもしれません。
文字通りに音読すると「ごせんひゃくごじゅう」。
千の位まである整数です。
例えば、メンバーにしか分からない暗号だとしたら、リスナーは全く分からないと思います。
そもそも、一般的に考えて意味がわかるタイトルしかつけないと思いますので、これも違いますね。
一般的に「5150」という数字が象徴するような事柄だ、というのは確かだと思います。
もう少し考えてみましょう。
「5150」を二つに分解すると?
制限(リミット)以上の力を発揮するということ
ここで、「5150」を二つの数字に分解してみましょう。
どこで区切るかが問題ですが、この場合「51」と「50」で区切ってみます。
「51」と「50」。
この数字を足してみると「101」になりますね。
「101」とは「100」の次の整数です。
「100」という数字は区切りがよい数字ですね。
テストの点数も「100」点が最高です。
「100」円という硬貨もあります。
例えば、「自分は100%の力で頑張った」という文があるとしましょう。
これを見て他人は、「ああ、この人は精一杯頑張ったんだな」と感じます。
「精一杯」というよりは「力の限り」という表現が、より適当ですね。
以上のことを踏まえて『5150』というタイトルの考察に戻ります。
「101」は、限りなく「100」に近い整数。
ということは、この数字に続く文字があると考えると、それは「%」ではないでしょうか?
101(『5150』)は、「100%以上の力を出す」という意味に置き換えられないでしょうか?
『5150』楽曲紹介
「YouTube」にアップされているMVも必見
いかがでしたでしょうか?
躍動感あふれる映像ですね。
MVの構成は二つに分けられます。
一つはバンドの演奏シーン。
もう一つはボーカルの山中さんが演技しているシーン。
どちらかというとメンバーの演奏シーンが多いです。
順に解説します。
自宅へと帰ってきた主人公を演じるのは山中さん。
彼の様子を見ると、具合が悪そうです。
今すぐにでもベッドに入って眠りたい。
そういう様子ですね。
疲れ果てた体で洗面所へ行く彼。
0:57秒では、衝撃的なシーンが映ります。
喀血してしまうのです。
主人公は病気なのでしょうか?
所々でギターのアップが映ります。
ギターを担当している鈴木さんの指さばきが何ともセクシーです。
全身でエモーションを示しているベースの「あきらかにあきら」さん。
白色に近い金髪ヘアーが目に止まります。
坦々とリズムを叩くドラムの中西さん。
「あきらかにあきら」さんとは対照的なスタイルです。
冒頭のサビが終わり、間奏に入ります。
間奏のギターフレーズがカッコいいですね。
うねるような音が出ていると思いますが、これはチョーキングというギターテクニック。
弦を持ち上げることで、音のピッチを変化させるテクニックです。
間奏はギターのチョーキングに注目して聴いてみてください!
ギターソロでも同じく、チョーキングを多用しています。
こちらはブルージーでカッコいいです。
楽曲は疾走感があり、また重厚感あります。
リズム隊が、走りやすいテンポを調整しているのですね。
山中さんのボーカルも魅力的。
キーは高くても細い声にならず、野太い声のまま歌唱していますね。
キーが高いと声は細くなりがちですが、山中さんは違います。
メンバーそれぞれ、高いオリジナリティーを持っていますね。