知らないを知りたかった
知り得ることはなかった
出典: 命ばっかり/作詞:ぬゆり 作曲:ぬゆり
この歌詞の部分では、相手のことを理解できなかったという主人公の気持ちがわかります。
1行目は理解したいと望んでいる状態です。
しかし2行目の歌詞を読み解くと、その望みは叶いそうにありません。
そのため、理解できなかったと嘆いている感情を感じ取ることができるでしょう。
涙に溺れる不幸な兆し
水圧で動けなくなっていく
また蝶の夢を見る
出典: 命ばっかり/作詞:ぬゆり 作曲:ぬゆり
サビ前の歌詞で、水を涙だと解釈しました。
その涙が溢れすぎて溺れている様子を1行目では表しています。
そしてそのあとに続く2行目の歌詞の意味は不幸な兆しを示しているのです。
「蝶」とは、本来なら幸運のような意味を持ちますが、1行目の歌詞を読む限り可能性は低いでしょう。
その可能性の低さからこの楽曲の中では、もう1つの意味である不幸な兆しになります。
理解しようとしていたけど
好きになりたかったんだ
好きになれなかったんだ
出典: 命ばっかり/作詞:ぬゆり 作曲:ぬゆり
上記の歌詞であったように、理解をしようと試みていたのでしょう。
しかしここの場面の歌詞であるように、それは難しかったようです。
努力はたくさんしたが、合わないものは合わないと感じてしまったのでしょう。
この場面ではそのような様子を読み取ることができます。
間違えることが怖かった
「正しい」を理想としていたら 置いて行かれた
追いつけなくなったんだ
出典: 命ばっかり/作詞:ぬゆり 作曲:ぬゆり
この楽曲の主人公は、相手に合わせることに必死な人のようです。
しかし、間違いを恐れて選択を誤ったのでしょう。
1行目の歌詞を読み解くと、その意味が理解できます。
そしてそのあとにある2行目の歌詞で、届かない存在だと気づいてしまいました。
その届かないとは、物理的な距離ではありません。
君の心の距離がどんどん離れていって、届かない存在になってしまったのでしょう。
2番の歌詞
止まったように変わらない今
当たり前に過ぎていくはずだった時間は
何十年とも感じるほど長く
出典: 命ばっかり/作詞:ぬゆり 作曲:ぬゆり
君の心が離れていってから、主人公は放心した状態になってしまったのです。
この歌詞の場面でわかる通り、時が止まってしまったように変わらない今を感じているのでしょう。
何も手がつかないと、今を長く感じてしまうことがあります。
それほど君の存在が主人公にとって大きなものだったということでしょう。
溺れたまま
眠りすぎた頭痛で這い出してきた僕は
どこにももう行けやしないから
出典: 命ばっかり/作詞:ぬゆり 作曲:ぬゆり
眠ることができなかったと上記の歌詞で表現されていました。
しかしこの場面の1行目の歌詞を読み進めると、そんなことないのでしょうか。
この矛盾は、身体と心を表しているために生まれたものです。
上記にあったできなかったとは、身体がそうであったのでしょう。
そしてこの場面では、心のことを表しています。
起きても何できない、何もしたくないと思っているのでしょう。
2行目の歌詞で何もできないという意味を感じることができます。