相対性理論【スマトラ警備隊】歌詞を徹底考察！実はSFなストーリーが隠れている！？タイトルの由来とは

ゲームに没頭しつつもサイキック少女は道を急ぎます。

大切な人が今にも自殺をしようとしているのです。

超能力を使えるなら瞬間移動でいいのでは？というツッコミは野暮なので置いておきましょう。

少女は星に願いを託します。

彼女は結局地球を、大切な人を救うことができるのでしょうか？

そんなハラハラなSFストーリーは回収されぬまま主人公は自暴自棄になってしまうのでした。

ここまでは『スマトラ警備隊』の歌詞を真面目に考察してきました。

この歌詞は、物語ははたして成立しているのか疑問に感じる方もいるかもしれません。

しかし一見ナンセンスに見える物語も爽快なロックンロールに乗ると不思議な心地よさを感じられるのです。

その理由は最初に述べた引用・語呂合わせ・終末観にあります。

『スマトラ警備隊』の歌詞は執拗なほどの押韻にこだわって制作されています。

例えば上記、最後にリフレインされる歌詞を見てみましょう。

2行目で歌われる海の記述、そして4行目で歌われる軍事・政治集団の名称の引用。

これらはすべて“i”、つまり母音の“イ”で統制されているのです。

そしてやくしまるえつこのキュートですが異常なほどにフラットな唱法が決定打。

SFで終末的な世界観を驚くほどポップに響かせることに成功しているのです。

サイキック少女のあまりにも不条理な結末をもって終息する『スマトラ警備隊』。

その後味はよく冷えたサイダーを飲んだ後のように爽快なのです。

今回は相対性理論の『スマトラ警備隊』の歌詞を徹底考察してみました。

EPではSF超大作からドリーム・ポップな『LOVEずっきゅん』へとなだれ込んでいく『シフォン主義』。

メンバーチェンジの激しいユニット的構成ながら常に変わらぬ世界観を聴かせてくれる相対性理論らしい楽曲です。

OTOKAKEでは相対性理論の魅力に迫った記事を豊富に取り揃えています。

その中でも気になるのが『シフォン主義』のリードトラックである『LOVEずっきゅん』です。

PVに暗号が隠されているというのはファンの間では定番のお話。

その秘密をここでは解読しています！

『LOVEずっきゅん』で解読された暗号。

その歌詞とミッシング・リンクとなる楽曲が『ミス・パラレルワールド』です。

『スマトラ警備隊』とも連なる摩訶不思議な世界観。

その歌詞の魅力に迫った記事も必見です。

『スマトラ警備隊』では地球に危機が迫る中、ゲームに勤しんでいたサイキック少女。

ガチ・ゲーマーであるやくしまるえつこの分身ともいえる存在なのでしょう。

そんな彼女をモデルにしたかのようなキャラの登場する作品が押切蓮介の「ハイスコアガール」。

アニメ化に際しED曲をやくしまるえつこが担当するのは必然だったのでしょう。

『放課後ディストラクション』の解説記事もぜひご覧ください。