明るい世界の源

世界中に響く歌声

今日も子どもたちの歌声が世界を
大きくつつむだろう 大きくまわるだろう

出典: ビューティフル・ネーム/作詞:奈良橋陽子,伊藤アキラ 作曲:タケカワユキヒデ

2番のAメロでも1番と同じように「子供が世界を明るくしてくれている」という事について歌われています。

子供が元気で活発な場所は自然と明るい雰囲気になるものです。

ふらっと通りかかった公園から元気な子供の声が聞こえて、少し爽やかな気分になったという経験は誰にでもあると思います。

しかし近年では都市開発が進む中で、子供が元気に遊びまわる事の出来る場所が少なくなってきていますね。

大人の都合で子供の遊び場を奪ってしまって良いのでしょうか。

この辺りは非常に考えさせられる歌詞ですね。

子供は未来の地球を担う存在です。

そんな大切な宝物をどれだけ伸び伸びと成長させてやれるか。

それこそが世界を明るく保つために最も大切な事なのかも知れません。

助け合って生きる

ひとりの子どものかなしみも
仲間の名前に溶ける

出典: ビューティフル・ネーム/作詞:奈良橋陽子,伊藤アキラ 作曲:タケカワユキヒデ

子供の頃悲しい事があったり、転んで怪我して泣いてしまった時は誰が慰めてくれましたか?

親や学校の先生、友達が駆け付けて優しい言葉をかけてくれましたね。

そんな場面でもやはり名前は重要な役割を果たします。

ただ大丈夫?と声をかけるよりも「~君、大丈夫?」と言った方が相手に寄り添う事が出来ますね。

声をかけられた方も「自分の事を心配してくれているんだな」と相手の気持ちを汲み取りやすくなります。

こんな時にもしも世の中に名前という概念が存在しなかったとしたらどうでしょうか。

君とかあの子ではとても冷たい感じがしますね。

当たり前の事のように感じてしまいがちですが、名前で呼び合うというのはとても大切な事なのです。

名前の持つ力

誰もが持っているもの

Every child has a beautiful name
A beautiful name, a beautiful name
呼びかけよう名前をすばらしい名前を

出典: ビューティフル・ネーム/作詞:奈良橋陽子,伊藤アキラ 作曲:タケカワユキヒデ

名前は生まれて初めて誰かから貰う個性だといえます。

親からの最初のプレゼントです。

両親はまだ見ぬ自分の子供にどんな名前をプレゼントしようか一生懸命悩みます。

そしてその子に望む幸せな未来を願って名前を付けるのです。

この事実があるだけでどんな名前も、ただそれだけで全てが素晴らしいという事が分かりますね。

世界中でいわゆる「キラキラネーム」が問題視されています。

キラキラネームは周囲から浮いてしまいますし、子供が大きくなるにつれて子供自身の悩みに発展する場合が多いです。

成人してから自分で役所に届けを出して名前を変えてもらうという人も居るくらいですね。

しかし、どんな名前であってもそれを贈った両親のほとんどに悪気はありません。

真剣に悩んで選んだ名前がキラキラネームと呼ばれてしまうような特殊なものになってしまっただけなのです。

愛情の形は人それぞれ。

たとえ他人から変だと思われる名前を持っていたとしても、それが両親からの愛なのだという事実に変わりはありません。

どんな名前もみんな同じように「素晴らしい名前」なのです。

1人1人を大切に

どの子にもひとつの生命が光ってる
呼びかけよう名前をすばらしい名前を
Every child on earth has a beautiful name
A beautiful name, a beautiful name

出典: ビューティフル・ネーム/作詞:奈良橋陽子,伊藤アキラ 作曲:タケカワユキヒデ

当たり前の事ですが全ての命には同じだけの権利があります。

しかし、並みの生活を送りお腹いっぱいご飯を食べる。

ただこれだけの生活を送る事すら出来ない子供が世の中には沢山います。

それは貧困に苦しむ発展途上国だけの問題ではなく、私たちの住む日本も多く抱える問題です。

ニュースで痛々しい虐待の事件などを耳にするとその度に心が苦しくなりますね。

ゴダイゴはこのように不遇な生活を強いられる全ての子供、優しくなれない大人に向けてこの曲を作ったのかも知れません。

どの子供も大切な命で愛情を受けて育つべき存在。

大人だってそうです。

みんな大切な名前を持って生まれました。

たとえ今子供に酷い仕打ちをしてしまっていたとしても、何とか優しい心を音楽の力で取り戻してもらいたい。

そんなゴダイゴの願いを感じ取る事のできる歌詞でした。

まとめ

ゴダイゴ【ビューティフル・ネーム】歌詞の意味を解釈!燃える生命とは?すばらしい名前について紐解くの画像

いかがだったでしょうか?

国際児童年の協賛曲に選ばれるだけあって、非常に強いメッセージ性の籠った歌詞でしたね。

「世界中の子供達が幸せになって欲しい」という思いが、読んだ人全てに伝わるような歌詞なのではないかと思います。

「燃える命」とはつまり自分自身の存在を認め、一生懸命になって生きる命の事でした。

名前に負けないよう強く生き、他人にも同じように愛情を注ぐ事のできる人は皆燃える命なのです。

私たちは命を燃やす事が出来ているでしょうか?

また「すばらしい名前とは何なのか」という事にも触れました。

すばらしい名前とは優れた意味を持つ名前やカッコいい響きの名前の事ではなく、親からもらった全ての名前の事でしたね。

親から沢山の愛情を受け、受けた愛情をまた自分の子供にも与える。

これは当たり前の事ですがとても素敵な事です。

私たち大人は既に両親からすばらしい名前をもらっています。

どんな名前であっても両親が一生懸命悩み、将来を願い贈ってくれた素敵なプレゼントです。

それを次代の子供達にも贈ってあげる事が今を生きる私達の使命なのです。

子供達がいつまでも笑って過ごせる明るい世界を作るためにも、素敵な名前をプレゼントしてあげたいですね。

最後になりましたが、名前に関する他曲の考察記事のリンクを記載させて頂きます。

よろしければそちらも併せてご覧下さい。