愛の賛歌

愛のもとに生まれ、愛に生きる。

「あの人が好き!」という思いが、重なり合うことができれば、そこにまた愛は生まれます。

…といった難しい話をするつもりはなく、恋愛はとても尊いものです。

今回解説していくのは平井堅の「Love Love Love」。

溢れ出していく、恋ができることの喜びを描いています。

ピュアで真っ直ぐな言葉が並ぶ歌詞

「恋っていいな」、そんな気持ちにしてくれる楽曲です。

色褪せない名曲

「Love Love Love」は1998年にリリースされた7枚目のシングルです。

「瞳をとじて」や「哀歌(エレジー)」など数々の名曲を世に送り出してきた平井堅

この「Love Love Love」も発売から20年以上が経った今でも、ライブでよく演奏される色褪せない名曲です。

平井堅の歌声を堪能できる一曲

平井堅【Love Love Love】歌詞を解説!5分に1度想うのは…?止まらないピュアな気持ち!の画像

サビ始まりのこの曲。

平井堅のアカペラにより、幕を上げます。

伸びやかな歌声とゴスペルコーラスが重なり合う瞬間は鳥肌もの。

飛び跳ねるようなピアノとクラップは、胸の高鳴りを表現しているようです。

要所要所で織り混ざるフェイクは圧巻。

シンプルなアレンジではありますが、飽きがくることはありません。

むしろ声が際立ち、平井堅の歌唱力を堪能できる一曲となっています。

君への溢れる思い

この曲の登場人物は二人。

主人公である僕と、僕が思いを寄せる君です。

君への焦がれる思いを、言葉にして並べていきます。

告白を決意

Love Love Love この胸に
Love Love Love 生まれたら
震える指で 声で 伝えなきゃ
Love Love Love 裸の言葉だけ
連れて行くよ 届けよう この歌を

出典: Love Love Love/作詞:Ken Hirai 作曲:Ken Hirai

描かれているのは主人公の決意。

主人公は君に恋をしてしまいました。

溢れ出てくる「好き」という感情。

その感情を五感全てを使って、君に届けようと決めます。

最後のフレーズからは、言葉を飾らずありのままに届けたいという思いが伝わってきます。

曲がったことが嫌いで、真っ直ぐな性格なのでしょう。

繰り返される「Love Love Love」

印象的なのはタイトルでもある「Love Love Love」を、何度も繰り返すことです。

特に冒頭のこの部分は平井堅のアカペラとコーラスのみで構成されており、「Love」という感情がエモーショナルに伝わってきます。

思わず口ずさんでしまう分かりやすいメロディが、ライブでも人気の理由の一つかもしれません。

君と出会えた喜び

袋に詰めても フタで隠しても 会いたい気持ちは減らない
ドキドキッて奴が 僕の胸のドア 叩き始めてる

出典: Love Love Love/作詞:Ken Hirai 作曲:Ken Hirai

鼓動の高鳴りを表現しています。

どんなに抑えつけようとしても、とどまることのない君への思い。

主人公にとって君がどれだけ大きな存在かが伝わってきます。

好きな人やものに出会うことができたときの喜びは大きいものです。

人口は77億以上というこの世界、数え切れないほどのものが溢れる日常。

その中で好きと感じられるものと巡り会えるのは、奇跡に近いことなのかもしれません。

自分だけが味わえる喜びは、特別な感情なのです。