スキマスイッチがデビュー当時売れなかったのは楽曲のせいではない
2018年を持って、メジャーデビューから15周年を迎えたスキマスイッチ。
大橋の耳馴染みの良い歌声に、常田のポップセンス溢れるアレンジで名曲もたくさん生み出してきました。
タイアップなども数多くこなし、今でこそ日本国民で知らない人は居ないようなユニットになっていますが、彼らにだって売れずに足掻いていた時代があります。
特にメジャーデビューしたばかりの頃、彼らが期待に反して全く売れなかったことをご存知でしょうか?
隠れた名曲がたくさんある
それは彼らがアーティストとして未熟だったからというわけではありません。
その証拠に後に大ヒットしたバラード「奏」だって、最初は全然売れなかったという逸話があります。
どうして「奏」のような名曲が売れなかったのか。
答えは簡単で、彼らには当時知名度がなかったんです。
知名度が徐々に上がっていくに連れ、この頃に作った楽曲も注目され始めたというわけですね。
何が言いたいのかというと、彼らは知名度がなくても事務所のお偉いさんを唸らせるだけの楽曲センスを当時から持っていたということ。
売れようと足掻いていた頃の1曲「君の話」
今回紹介するのも、ずばりスキマスイッチがヒットする前の楽曲。
2003年9月17日にリリースされたミニアルバムの表題曲「君の話」です。
2003年というとまさに彼らがデビューしたその年ですね。
ちなみにミニアルバムという形式で彼らがリリースした作品は後にも先にもこの「君の話」だけです。
この時期にまとまって曲を出したというのは、「なんとか売れないと」のような焦りの気持ちがあったのかもしれませんね。
当時からさすがのクオリティ!
メロ部分はスキマスイッチらしい曖昧な音程を絡めたメロディが秀逸。
サビに関してもシンプルで覚えやすい。
アレンジもアコースティック感の強いサウンドでスマートにまとまっている。
さらにフルートが入ったりすることで、ちょっとした民族音楽っぽさなんかもあって良いスパイスになっています。
この通り、楽曲としてのクオリティは当時からすこぶる高いのです。
歌にだって大橋ならではの雰囲気が存分に出ています。
売れる前だと言っても、当時から彼らは間違いなくスキマスイッチだったのです。
もし売れていなかったら、この才能は今も日の目を浴びていなかったということになりますね。
もちろん彼らの才能と熱意を持ってすれば、そんなことはあり得なかったと信じたいですが…。
そしてもうお気付きの通り、歌詞の内容もかなり鋭いことを言っているんです。
当然詳しく何を言っているのかも気になりますよね。
ここからはその内容を順を追って紐解いていくことにしましょう!
その人の話がいつもまわりくどいのは
話に臨場感を付けたい!でもその話自体が面白くない
昨日見た夢の話など興味ない 退屈さ
まわりくどい君の話し方なら なおさらさ
出典: 君の話/作詞:大橋卓弥 作曲:常田慎太郎
夢を見たときに覚えていたら、ついつい人に話したい気持ちになるのはわかります。
しかしここで歌われているように、人によっては全く興味がない場合もあるんですよね。
確かによっぽどその人のことが好きか、よっぽど面白い内容でない限り、度々夢の話ばかり聞かされるというのも考え物です。
しかも主人公が言うにその人の話は回りくどいといいます。
話が回りくどくなるのはきっと、その人なりに臨場感を付けようとしているのでしょうね。
しかしその話題自体が面白くもないのだから、臨場感を付けたところでただ長くなるだけ。
よりその苦痛の度合いは増すということです。
相手のことなど気にしていない
どうしてもっとさっとできないのかな
もっと単純に話せばいいのに
思ったほど伝わってないのにな
なんでそれに気付かないのかな
出典: 君の話/作詞:大橋卓弥 作曲:常田慎太郎
そう、臨場感を付けようと懸命になるほど話がわかりにくくなっていく人って確かに居ます!
そういう人って自分が話すことに夢中で、聞いている人がどんな気持ちになっているかにまで気が回らないのでしょうね。
人は往々にして自分の話を聞いてもらいたいものだと思うので、そういう気持ちもわかるのですが…。
相手にちゃんと伝わっているかどうかをまず気にしていないのだから、わかりやすい話も出来るはずがないんです。
君の話はもう聞き飽きた
タバコばかりが減ってきただろう
出典: 君の話/作詞:大橋卓弥 作曲:常田慎太郎