すれ違う君と 手のひらをつなぐもの
目を閉じ恐れない
悲しみが飛び乗って優しさに
生まれ変わる
そしてひとつになれればいい

出典: MONSTER TREE/作詞:UKI 作曲:MAH

例えば恋人同士だって、元は赤の他人です。

そりゃあ価値観の違いだってあれば、意見が食い違うことだってあって当たり前でしょう。

恋人というのはそうやってお互いの価値観を知り、歩み寄っていくもの。

すれ違ったとしてもその手を離さなければ、分かり合えるときが来るはずです。

そうやってすれ違ったときの悲しい気持ちというのは、お互いを思いやる優しさに変わっていく…そんな内容が歌われていますね。

ねじ曲がったこともツリーは受け入れている

真っすぐにねじ曲がるツリーは泣かない
色褪せて落ちても空が恋しい

出典: MONSTER TREE/作詞:UKI 作曲:MAH

どうやら高くそびえ立っていたモンスターツリーはねじ曲がってしまい、以前のように空には届かなくなってしまったようです。

ここで気になる箇所は「真っすぐにねじ曲がる」という部分。

一見矛盾しているように見えますが、これはきっと「ねじ曲がったことすらもツリーは受け入れている」という意味ではないでしょうか。

ねじ曲がってしまったこと、空に届かなくなったこと、そんなかっこ悪さも含めて自分だと受け入れているから泣かないのです。

といっても木が笑ったり泣いたりすることは考えにくいので、主人公にはこの木がそうやって堂々としているように映ったということでしょうね。

嫌いな部分だって自分を形作っている

何を見つけたとゆう
愛してるもの全て
嫌いなものなんかも 必要だ
自分失くすよりも

出典: MONSTER TREE/作詞:UKI 作曲:MAH

「好きな部分も嫌いな部分も全部ひっくるめて自分なんだ」

ねじ曲がってしまった木の堂々とした佇まいを前にして、主人公はきっとそんなことを思ったのでしょう。

嫌いな部分の一つや二つあったって、自分を見失ってしまうよりもずっと良いんです。

欠点があるからこそ、人は強くなろうと思えるのではないでしょうか。

時間が掛かったっていい

すれ違う君と 手のひらをつなぐもの
目を閉じ恐れない
苦しみと幸せを感じながら
ただ歩いてく
そして素直になれればいい

出典: MONSTER TREE/作詞:UKI 作曲:MAH

人には必ず他人にはあまり知られたくない欠点があるもの。

それをいきなり受け入れることは確かに難しいことでしょう。

それに対してここで「苦しみと幸せを感じながら」と歌われているのは、きっと時間が掛かってもいいということ。

じっくりと自分と向き合って行く中で、苦しみも幸せも感じながら徐々に素直になっていけばいい。

そんなことが歌われているように感じます。

成長した主人公の姿にツリーもご満悦

背の高いモンスターツリーが笑う
いつからか みんな笑顔騒がしい

出典: MONSTER TREE/作詞:UKI 作曲:MAH

いつも登っていたモンスターツリーから、たくさんのことを教わった主人公。

ここでいろんなことに向き合って来た自分の周りは、気付けば笑顔で溢れていました。

その様子に木もどこか嬉しそうな様子を覗かせます。

たくさんの人と出会い、向き合って行く

すれ違う君と 手のひらをつなぐもの
目を閉じ恐れない
この星と 君に流れてるものを
つないでく
誰もが願ってること
悲しみが飛び乗って優しさに
生まれ変わる
そしてひとつになれればいい

出典: MONSTER TREE/作詞:UKI 作曲:MAH