隠れた名曲「未来への帰り道」
2018年に結成20周年を迎え、さらなる活躍が期待される「コブクロ」。
今回はそんな「コブクロ」の隠れた名曲「未来への帰り道」をお届けします。
”未来なのに帰り道ってどういうこと?!”
そう思ったあなたに届けたい、深い歌詞の意味とは。
小渕ワールド全開の「未来への帰り道」は実は素直になれない人へのメッセージソングでした。
それでは早速、楽曲の紹介へ参りましょう!
「コブクロ」ベストアルバム収録曲
初のベストアルバム「ALL SINGLES BEST」
2006年にリリースされたコブクロ初のベストアルバム「ALL SINGLES BEST」。
「未来への帰り道」はこのアルバムに新曲として収録された楽曲です。
アルバムが発売される前に、ライブで初披露されたことからファンの間にも浸透。
アルバム曲にしておくのがもったいないくらいの素敵な楽曲に仕上がっています。
タイトルが「未来への帰り道」なので、「ん?」となるのですが、歌詞を読み解けばその意味が解ります。
歌詞に行く前に、まずはこちらをご覧ください。
ミュージックビデオ紹介
ミュージックビデオでのストーリーは、ある「家族」の物語。
主人公である女の子は家族と喧嘩をして家を出てしまいます。
主人公含め、家族それぞれが気にかけているけど、なんとなく疎遠になったまま…。
自分の誕生日に届いた手紙を見て、家族が恋しくなる主人公が描かれていますね。
そして偶然見つけた家族写真の裏に書かれてあった「結婚記念日」の文字。
主人公が小さいときに撮った家族写真ですが、それは父母の結婚記念日でもあったのです。
ケンカをしたまま飛び出してしまったことを悔やんでいる主人公の側で歌うコブクロの2人の姿。
まるで孤独な主人公に寄り添って、大切なことに気が付かせてくれているようです。
この映像は、離れてしまった大切な人のことを想い、後悔する気持ちが伝わってくるのではないでしょうか。
さらに歌詞を紐解くと、このミュージックビデオのストーリーもより理解できると思います。
それでは早速気になる歌詞を紹介していきます!
”未来へなのに”帰り道?歌詞の意味を紐解きます
それではここからは、気になるその歌詞を掘り下げていきたいと思います!
筆者独自の解釈となりますが、読者の皆さんならどう解釈するか、比べながら読んでくださいね♪
離れてしまったことを後悔する気持ち
いつもと違う帰り道 見上げたアパートの窓から
秋枯れ色の シャボン玉一つ
転がるように漂う 独りぼっちの姿がまるで
自分みたいだって 呟き佇んだ
踏み切り越しの空に 壊れて消えた
あの日の胸の痛みが 優しい面影をつれて 蘇る
出典: 未来への帰り道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
ミュージックビデオから「家族と喧嘩をして家を飛び出たままの主人公」として解釈してみます。
ある日空に見つけたシャボン玉にふと目を奪われる主人公。
たった1つのシャボン玉がなぜか孤独に見えて、自分のようだと気が付きます。
この時の主人公の気持ちはどんなものでしょうか?
きっと孤独感に苛まれて、寂しさを感じているのではないでしょうか。
自分とシャボン玉を重ねることで、自分が孤独であることを一気に実感してしまったのです。
そしてシャボン玉を目で追っていると、パチンッと消えてしまいました。
当然シャボン玉ですから消えてなくなりますが、その瞬間にフラッシュバックのように感じた「後悔」。
最後の1行で書かれているように、主人公は傷つき、後悔している様子がわかりますね。
そして家族の笑顔を思い出しているようです。
後悔から大切なことに気が付く主人公
勇気を出してやり直せたら
離れ離れになるまえに もう少しだけ 素直になれたら
もっといっぱいの ごめんねも ありがとうも言えたのに
今ごろになって溢れ出す 思いが今 涙に変わるよ
ほら 心の曇りもぬぐって 言葉を繋げて
出典: 未来への帰り道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎