アニメ登場人物の心情を描いた歌詞
原作者との手紙
2019年5月22日にリリースされたロザリーナの楽曲「Over me」。
アニメ「からくりサーカス」の主題歌として書き下ろされました。
サウンドはエレクトロニクスを得意とするTeddyLoidが手掛けており、アタックの強いメリハリのある展開が魅力。
そしてなんと、作詞にあたっては原作者である藤田和日郎と手紙とやりとりをして完成させたのだとか。
アニメの最終クールを飾るオープニングに相応しい熱意ですね。
歌詞から読み取れるのは、登場人物がラストの展開へ望むに至るまでの葛藤。
大切なものを守るためには戦うしかない…。
そんな覚悟が感じ取れます。
「からくりサーカス」の世界を覗こう
どんな作品なの?
『からくりサーカス』は、藤田和日郎による日本の漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1997年32号から2006年26号にかけて連載された。単行本は全43巻。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/からくりサーカス
「からくりサーカス」は2006年に連載が終了し、10年以上も経た2018年にアニメ化が決定しました。
人気作であったためアニメ化を望む声は多く、当時読んでいたファンは待ちわびていたことでしょう。
物語は複雑かつバイオレンスな演出やアクションも含み、見どころ満載。
登場人物には人間味があり、内面と向き合う場面も多く「感情を揺さぶられる」といったレビューが見受けられます。
あらすじも見てみましょう。
あらすじ
莫大な遺産を相続して親族から狙われた少年・才賀 勝(さいが まさる)を守るために戦う拳法家の青年・加藤 鳴海(かとう なるみ)と人形遣いの女性・しろがねの数奇な運命を描く。
鳴海との別れをきっかけに物語は2つに別れ、勝としろがねは潰れかけのサーカスに身を置き、鳴海は人類に仇なすからくり人形との闘いに巻き込まれる。
そして、全く異なる2つの物語は交錯しながら一つに収束していく。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/からくりサーカス
相続した遺産を狙われて…というストーリーまではよくある展開。
ですが、その後がこの物語の面白い所です。
深い絆で結ばれた登場人物が離れ離れになり、各々ストーリーを繰り広げていくのです。
2つのストーリーは「サーカス編」と「からくり編」と名付けられます。
物語のポイント
長編かつ複雑な内容なので、気になる方は実際にアニメや漫画を見ることをオススメします。
今回は歌詞の解釈にあたって重要なポイントをチェックしてみましょう。
「からくりサーカス」はまるでサーカスの舞台を見ている様な演出が特徴です。
登場人物は「運命や他人の意思に支配された人形」として描写されています。
運命から脱却しようとする者。
運命を全うしようとする者。
様々な生き様が見られるのです。
犠牲になる登場人物にはそれぞれの物語があり、感動があり、ショックを与えます。
終盤に向けてストーリーは次々と過酷な展開を迎え、心を揺さぶられることでしょう。
それでは歌詞の解説へと移ります。
登場人物が運命に抗う様を追っていきましょう。
どこまでも過酷な運命
抗うことができない
迷わずにはいれないのか
楽しく生きていたいのに
ただ好きな人達といたいのに
出典: Over me/作詞:ロザリーナ 作曲:ロザリーナ