作詞家の松本隆作曲家の筒美京平がタッグを組んだ「Romanticが止まらない」という曲。

共に日本の歌謡界を代表する音楽家で、その後もC-C-Bのヒットソングを次々と手掛けます。

「Romanticが止まらない」は、1985年の日本レコード大賞金賞を獲得。

C-C-Bにとって最大のヒット曲となりました。

スターダムの階段を駆け上がった彼らは、同じ年にデビューしたチェッカーズと肩を並べる存在に。

音楽性の異なる2つのバンドには、ある共通点がありました。

それは、バンドサウンドを通し、ロックとポップス(歌謡曲)の融合を果たしたということ。

当時は、まだまだアンダーグラウンドだったロック、あるいはロックバンド

歌謡曲を触媒としたポップロックを構築し、多くの人に目を向けさせたのです。

1980年代後半に訪れる、邦楽ロックバンド隆盛の素地を築いたのが彼らだったのかもしれません。

キャッチーな音楽性ゆえ、小学生などのファンも多かった彼ら。

テレビの音楽番組に出演する機会も多く、アイドルとして軽く見られることも少なくありませんでした。

過熱する人気の中、活動の不自由さにも耐えながら音楽シーンに残した功績は、決して小さくなかったのです。

バンドスタイル

ビジュアルのインパクト

C-C-B【Romanticが止まらない】歌詞解釈!友達から恋人へ…ドキドキの高音ボイスが止まらないの画像

デビューシングル「Candy」、さらに2ndシングル「瞳少女」もCM曲に起用されていたC-C-B。

そのことからも、彼らが当初から一定程度のポピュラリティーを確立していたことがうかがえます。

派手なキャンディーカラーに染めたヘアスタイルも、ポピュラリティーを意識したものだったのでしょう。

彼らのバンドスタイルには、そうした意識に基づく斬新さが備わっていました。

最大の特徴は、専従のボーカリストが存在しなかったという点。

「Romanticが止まらない」のメインボーカルは、インカムマイクを装着したドラマでした。

スティックを振りながら高音ボイスを聴かせるドラマーの姿は、インパクトを持って迎えられます。

しかも、そのスティックでビートを刻んだのは、当時まだ珍しかった電子ドラム

そんな新しいバンドの形を見せてくれたのがC-C-Bでした。

さらに、彼らの新しさは、ビジュアル面だけではなかったのです。

サウンドの新しさ

キーボードの存在感

C-C-Bのサウンドを象徴するのは、電子ドラムと共にキーボードでもあります。

テクノポップの要素が感じられる「Romanticが止まらない」も、イントロを駆け抜けるキーボードが印象的。

独特の透明感と華やかさがあるその音色は、キャッチーなメロディーとの相性が抜群でした。

ポップロックを表現する上でも、大きな役割を果たしたのがキーボードだったのです。

奏者の田口智治は、C-C-Bへの加入前から、プレイヤーとして高く評価されていた人物。

近藤真彦のバックバンドのメンバーとして、日本武道館のステージに立ったこともありました。

クラシックからプログレハードロックに至るまで造詣が深く、C-C-Bの音楽性に深みをもたらします。

さらに、その他のメンバーも、ミュージシャンとしての高いスキルを持ち合わせていました。

オリジナルアルバムのリリースを重ねるごとに増えていったのは、メンバー自身が創作した曲。

あふれ出る感性のまま、ダイナミックに音楽性を変化させていったバンドがC-C-Bなのです。

日本語ラップの先駆者

C-C-B【Romanticが止まらない】歌詞解釈!友達から恋人へ…ドキドキの高音ボイスが止まらないの画像

1986年にリリースされた9thシングル「ないものねだりのI Want you」

この曲もまた、進取の精神を貫くC-C-Bならではのスタイルが見事に表れていました。

当時、日本では馴染みのなかったラップミュージック。

英語圏で生まれたラップを、日本語に置き換えて取り入れたのです。

キーボードに加え、ギターサウンドも前面に出たワイルドなアレンジのこの曲。

彼らにとって初の週間チャート1位をもたらしました。

当時ほぼ存在していなかった日本語ラップですが、違和感は全く覚えません。1987年2月には、12インチシングルもリリースされました。

まとめ

憧れだった電子ドラム

バンドの中では比較的地味な存在と思われがちなドラム

C-C-Bのドラマー、笠浩二(リュウ)は、そんなイメージを打ち壊しました。

数多くの青少年に「叩いてみたい」と思わせたのが、電子ドラムという楽器。

OTOKAKEライターの解説を参考に、自宅で手軽にC-C-B気分を味わってみては?

家で練習する際に、『パッドだけでは物足りない』『ドラムセットで練習したい』『騒音も気にせず本格的にドラムを練習したい』という方におすすめの電子ドラム、電子ドラムを選ぶ際の注意点などを混ぜながら紹介していきます。

C-C-Bのライバルであり同志

記事でも紹介したチェッカーズ

C-C-Bとはセールス面におけるライバルだった半面、邦楽のバンドシーンを盛り上げる同志でもありました。

OTOKAKEライターが紹介する数々の名曲を通し、1980年代にタイムスリップしてみてください。

1980年代から1990年代前半にかけて活躍したチェッカーズ。活動期間としては約10年ほどでしたが、数々の名曲を世に送り出してきました。ここではカラオケで歌われているチェッカーズの人気曲ランキングをご紹介。若い世代の方でも歌える曲が揃っているので、ぜひチェックしてみてください。

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