【HACK】
2019年1月リリースの2ndアルバム収録曲
人気グループAAAのメンバーである末吉秀太は2017年からShuta Sueyoshi名義でソロ活動を開始しています。
【HACK】は2019年1月にリリースされた2ndアルバム『WONDER HACK』に収録された楽曲です。
【HACK】はアルバム全体のテーマを担う曲であり、リリース時にもファンから人気の高い曲でした。
しかしリリースから1年以上経った後、AAAや末吉秀太のファン以外にも大きく知れ渡ることになります。
TikTokでバズったことがきっかけでした。
TikTok月間総再生数1億回越えのバズ
始まりは2020年4月ごろ。
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」の映像を使ったTikTok動画がアップされたことが始まりでした。
その後「鬼滅の刃」のコスプレ動画や、弾き語りやダンス動画をアップするTikTokerが急増。
そこに人気TikTokerが参戦したことで大きなブームとなりました。
1年以上前の楽曲がTikTokでバズったことを受けて、末吉秀太はTwitterに驚きと喜びのコメントを投稿。
さらに末吉秀太本人がダンス動画をTikTokにアップしたことが決定打となります。
その結果、TikTok国内週間楽曲ランキング(集計期間:2020年5月18日~5月24日)で首位を獲得。
そして5月度のTikTok月間総再生数はなんと1億回越えとなったのです。
TikTokでのバズをきっかけにフル音源を求める人も多くなりました。
YouTubeにアップされた音源とライブ映像はわずか1週間で100万再生を記録。
フル音源でわかる熱い想い
ノリのいいデジタルサウンドとポップな歌がTikTokと共鳴し【HACK】は大ブームを巻き起こしました。
しかし、15秒~60秒のTikTok動画では歌詞の真意まではなかなか伝わるものではありません。
フル音源を聴くとTikTokの短い音源ではわからなかったことに気付くことができます。
それはタイトルの意味や歌詞に隠された仕掛けです。
ここからは末吉秀太が【HACK】に込めた熱い想いを考察していきたいと思います。
ポジティブ思考を促す歌詞
ready joy ready joy 忘れちゃいな
昨日起きた嫌なこと
出典: HACK/作詞:末吉秀太,昆真由美 作曲:奈須野新平
学校・仕事・人間関係・恋愛、生きていれば誰しも辛いことや嫌なことが1つや2つあるものです。
悩み始めるとどんどん気持ちが暗くなり、悪い循環から抜け出せなくなってしまう人もいると思います。
そんな暗い気持ちを明るく導いてくれる言葉がこの曲にはたくさん詰まっています。
jumping jumping on 跳ねて
moving moving on 踊れ
あーだこーだ 悩んだって
なんもない say yeah!!
出典: HACK/作詞:末吉秀太,昆真由美 作曲:奈須野新平
1人で悩んでいたって仕方ない、跳ねて踊ってアガっていこう、とダンサーらしい表現で元気づけてくれます。
軽快なリズムにのせられた前向きなメッセージは、思わず踊りだしたくなるような気持ちにさせてくれます。
【HACK】というタイトルの意味するもの
英単語「hack」の意味
「hack」には「たたき切る」「ぶった切る」「切り刻む」といった意味があります。
その他に「コンピューターシステムを解析しプログラムを改変する」という意味でも使われます。
ハッキングやハッカーという言葉で知られるのがそれです。
このことから【HACK】にはネガティブ思考をポジティブに改変するという想いが込められていると考察できます。
人を元気づける応援ソングは他にも世の中にたくさんあります。
しかし「hack」という言葉を使って表現しているのがこの曲の独特なところです。
ネット社会の今だからこそ歌える最新の応援ソングだといえるでしょう。