「淋しい熱帯魚」を知っていますか?
「淋しい熱帯魚」は1989年7月5日に発売されました。
歌っていたのはWinkという2人組です。
当時彼女たちは、アイドル的な存在でとても話題でした。
可愛らしいドレスの様なふわっとした衣装が印象的な、笑わない2人。
今、テレビに出演しているアイドルが笑わないなんてことはあまり無いかと思います。
しかし、Winkは本当にこの曲で無表情を貫き通しました。
サビで歌われる耳に馴染む繰り返しのフレーズは、筆者も良く覚えています。
まだ英語を理解出来ない幼少期でしたから、「ハロ~ウェー」と何度歌ったことでしょう。
「淋しい熱帯魚」のPVを見よう!
こちらが「淋しい熱帯魚」のPVになります。
今のアーティストほど凝った作りではないものの、見入ってしまう魅力があります。
まず注目すべきは可愛らしいカラフルな衣装と、大きな帽子。
帽子もそれぞれ似合う形のものを着用し、何故かしっくりくるのです。
当然80年代後半の古さを感じさせてはいますが、そこまでダサくないのが不思議。
Winkのイメージが確立されていたからかもしれません。
また現在の彼女たちが久しぶりにTVに出ているのを見ても、当時のイメージのままなのです。
まさにWinkというアイドルのイメージが固定されているからだといえるでしょう。
響くエコーが80年代っぽくて懐かしい
PVでもそうなのですが、TV歌唱時の動画を見てもエコーが響いています。
この響きが逆に良かったりするのです。
レトロな感じもあるのですが、しっかり歌っていたのだと痛感しますね。
またこの相変わらず笑わない感じが、何とも言えず面白いです。
「淋しい熱帯魚」の大魔神ポーズが話題に
実はWinkを一躍人気者にした「淋しい熱帯魚」ですが、振り付けも話題でした。
それはあの有名なサビ部分になります。
クルクルとゆっくり回転した二人が、片手を額の所にあて片方の手は顎部分に当てています。
まるで窓から覗いている、そんなイメージでしょうか。
この振り付けは「大魔神ポーズ」と呼ばれていました。
しかしWink本人達は「大魔神ポーズ」と呼ばれていたことは知らなかったそう。
「淋しい熱帯魚」が注目された当時、この振り付けは本当に子供に大人気でした。
もちろん筆者も真似をした1人です。
筆者的にはこのサビ部分もですが、この次に来る「ゆらゆら」の歌詞の振り付けが印象的でした。
ハイトーンボイスになるところなのですが、セクシーなのにか弱くて耳に残るのです。
「淋しい熱帯魚」の歌詞を紐解く
それではここで「淋しい熱帯魚」の歌詞について解説していきます。
熱帯魚とは何のことを指しているのでしょうか?
待ち続ける女性の心情
Stop 星屑で髪を飾り
Non-stop 優しい瞳(め)を
待つわ プールサイド
ZUKI-ZUKI 切なくふるえる胸
幻でもいい 逢いたいのに
出典: 淋しい熱帯魚/作詞:及川眠子 作曲:尾崎昌也
女性は「来ないかもしれない男性」を待っているのかもしれません。
星屑で髪を飾っているという歌詞から見ても、おそらく夜でしょう。
幻でも良いと思うほど、会いたい人。
女性はその男性をプールサイドで待っているのです。
何故プールサイドなのでしょうか?
もしかしたらいつもその男性と、プールサイドで待ち合わせているのかもしれません。
もしくはスポーツジムか何かなのでしょうか。
はたまた約束をしていたのに、急にドタキャンされてしまったという可能性もあります。
いずれにしても、女性が心を痛めていることはわかります。