愛と眠りを歌うSPENSRの5thシングル

SPENSR【Navy Slumbers】歌詞の意味を解釈!愛は信じられない?夢から覚めてなにを見るの画像

カズキ_ウツミさんのソロプロジェクト・SPENSRの、5thシングル「Navy Slumbers」

ハーモニカの音色が印象的な、スタイリッシュなメロディが冒頭から登場します。

それでいてまったりとしたテンポの優しい歌声が重なった、非常におしゃれな曲ですね。

そんな曲のタイトルにつけられた「Navy」は、の他に艦隊海軍などを意味する単語です。

一方で「Slumber」は「眠り」で、どうやら睡眠に関することがテーマのようです。

「Navy」と眠り…なんだか不思議な組み合わせという感じがします。

いったい何を歌っているのでしょうか。

「Navy」の意味も気になります。

これらの意味を紐解くために、この曲の歌詞の意味を考えてみましょう。

タイムリミット

「Navy Slumbers」は、ある意味恋愛ソングといえる歌詞です。

しかし、ただ幸せなカップルを歌っているというわけではありません。

ずっと一緒にいられるわけではなく、離れなければならない事情があるようです。

好きな人と離れなくてはならないのは、当然辛く悲しいことでしょう。

別れる日を前にして、主人公は何を思うのでしょうか。

朝の光を浴びて

問い続けるAll Day
こぼれ落ちていくGold days
覆い切れない根底
浸るFrom the morning to the night
戻れないこと知っているのに
2人で迎える Bright Daylight

出典: Navy Slumbers/作詞:SPENSR 作曲:SPENSR

「眠り」というタイトルなので、夜のシーンかと思いきや…のようです。

二人で夜を過ごして、朝を迎えたのでしょう。

朝日に照らされながら、徐々に近づいていく未来を感じ始めます。

新しい1日が始まるごとに、別れる日が近くなっていく。

どんどん一緒にいられる時間が無くなっていくのです。

どうして別れなければならないのかは明らかになっていません。

愛し合っているようなので、失恋ではないでしょう。

家の事情で他の人と結婚するだとか、仕事の都合で海外に行かなくてはならないとか。

様々な事情が考えられますが、その辺りはリスナーの想像にお任せということのようです。

過去に戻って、未来を変えることもできません。

そのことを噛み締めながら、好きな人と一緒の朝を過ごしています。

本心は諦めきれない

追い続ける情景重なり
始まる共鳴
見返せば透明
今はThere’s nothing to find
願っても無駄とわかっているのに
希望を捨てきれないFriday Night

出典: Navy Slumbers/作詞:SPENSR 作曲:SPENSR

2行目と3行目が韻を踏んでいて印象深いです。

言葉がかなり抽象的で分かりにくいですが、一つ一つ見ていきましょう。

1行目の「情景」とは二人一緒にいる光景ではないでしょうか。

「共鳴」は自分と相手の心が響き合っているのかもしれません。

それは幸せな時間かもしれませんが、一度過ぎてしまえばもうその光景は見えなくなります。

目に見えなくなっていることを「透明」と呼んでいるのでしょう。

4行目は「何も見つからない」と訳せるので、過ぎてしまった今は虚しさに打ちひしがれているようです。

一緒にいられなくなることは分かっていても、本当は諦められません。

その後の6行目の「Friday Night」も印象的です。

そのまま訳すと「金曜日の夜」ですが、この言葉はもっと色々な意味があります。

休日の前の夜ということで、「酔っぱらう」や「愛し合う」とも訳せるのです。

この歌詞の場合は、意訳の方が合っているでしょう。

「まだ何とかなるかもしれない」と心のどこかで思いながら、金曜日の夜を過ごしています。

悲しみを感じて

Navy Slumbers fill your eyes
愛せるのなら
今ここにきて
手に触れていたい
I can’t touch you all the time
指の先まで絡ませたなら
もう離せない

出典: Navy Slumbers/作詞:SPENSR 作曲:SPENSR

一緒に眠っている時、相手が隣でじっと見つめているのでしょうか。

それとも夢の中で、相手が自分を見ているのかもしれません。

愛する人とはずっと一緒にいて、触れ合っていたいものです。

「自分のことを愛しているのなら、触れさせて欲しいよ」という叶わぬ望み歌詞から透け見えます。

一度触れればもう二度と離せなくなるくらい。

無論、実際24時間365日相手に触れ続けるのは不可能です。

だとしても、そう思ってしまうくらい相手のことを本気で愛しているのでしょう。

信じない方が楽?