客観視が重要

どうしようもない日々 Baby
降り止まない雨 I’m right here
うつむかずただ Yeah Yeah Yeah
踏み出して行く Hey oh

出典: TEN MADE TOBASO/作詞:須田アンナ, 武部柚那, YURINO 作曲:KENTZ, MARIA MARCUS

ネガティブな描写が2つ続きます。

雨でけむる中を歩くとただでさえ見えにくいのに、下を向いていたら誰だか分かりません。

前が見えない状態は、未来が見えないことを意味します。このまま歩いていたら夢は叶わないのです。

過去の自分はいつもこんなふうに歩いていたのでしょう。

でも今は違います。「私はここにいる」という意思表示とともに顔を上げるのです。

つま先を見るのではなく行く先を見ていれば夢を見失うことはありません。

過去の自分の姿を客観的に捉え、今の自分の生き方に活かそうとしていることが分かります。

I Love Me

チャンスをものにする

1人だけじゃそう Ah Baby
強くいられない Oohh
大丈夫きっと
虹がかかるあの空を目指してCom’on

出典: TEN MADE TOBASO/作詞:須田アンナ, 武部柚那, YURINO 作曲:KENTZ, MARIA MARCUS

雨の中をとぼとぼと歩く隣には、誰もいませんでした。

誰かが「顔を上げて」と言ってくれたら心強いですが、自らの意思で顔を上げる必要があります。

落ち込んでいるとき、自分で自分を奮い立たせるのは至難の業です。

でも彼女には「今の自分」がついています。

例え土砂降りでも止まない雨はありません。

今すぐに顔を上げられなくても、雨が止んでからでも遅くはないのです。

この曲では「雨が上がってからでいいよ」と推しているのかもしれません。

なぜなら「虹」という言葉が使われているからです。

雨上がりにしか見えない虹は幸運のサイン。願いが叶うともいわれます。

その代わり雨上がり+太陽という条件が揃わなければ出てきません。

つまり、その一瞬のチャンスを逃さなければ大丈夫、ということでしょう。

キミがいたから今がある

Baby
Oh baby
TEN MADE TOBASO この想いを
Oh oh oh baby
Oh baby
Lover lover lo lo lo lover

出典: TEN MADE TOBASO/作詞:須田アンナ, 武部柚那, YURINO 作曲:KENTZ, MARIA MARCUS

恋人の存在を思わせるような言葉が使われていますが、恋愛がテーマではありません。

曲の冒頭で登場した「ジブン」と「キミ」の2人。これはどちらも「自分」です。

過去の自分は「ジブン」ですが、今とは違う自分。だから「キミ」と表現しています。

ではなぜ恋人のような単語を使うのか。それは自分を愛しているからでしょう。

過去の自分が数多くの失敗や後悔を重ねてきたからこそ、今の自分がいます。

「夢を叶えられる自分」を作ったのは他の誰でもない、自分自身なのです。

切磋琢磨する仲間がいる

一人強く生きる君に「負けられない」そう気づいたの
届けたいの For you
自問自答してた Yeah eh eh eh
いつも笑顔忘れないで 生きてたいから
今日も笑ってる 大丈夫ゼッタイ Woooah

出典: TEN MADE TOBASO/作詞:須田アンナ, 武部柚那, YURINO 作曲:KENTZ, MARIA MARCUS

過去の自分を思い返してみると、ずっと下を向いていたり、すぐに諦めてしまったり。

しかしそこで潰れずに耐える力があったから、今の自分がいます。

過去の自分は、案外強いのです。

現状に満足している今の自分は、胡座をかいていられませんね。

あの頃よりも成長したはずなのだから、もっと強くなっているに違いありません。

過去を見つめ直すことで「もっと頑張ろう」と思えたのです。

顔を上げて。前を向いて。足を動かして。そんな細かなことより大切なものを彼女は知っています。

それが「笑顔」です。

何か辛いことがあっても、雨が止んだら無理してでも笑ってみよう。

彼女の実体験に基づく最高で最大のアドバイスではないでしょうか。

空に浮かぶものとは

どの空に飛び込む?

キレイに染まるピンクの空
君がくれたあの魔法でLet’s dive
We will dive to the sky

出典: TEN MADE TOBASO/作詞:須田アンナ, 武部柚那, YURINO 作曲:KENTZ, MARIA MARCUS

空がピンク色に染まっている光景を見たことはありますか?

夕焼けのオレンジがピンクがかって見えるのは、この歌詞の「ピンク」とは違います。

実は朝日や夕日の周りではなく「真逆」の空が、ピンクに染まることがあるのです。

「魔法」とは「天まで飛ばそう」というフレーズではないでしょうか。

しかしなぜ太陽と真逆の空に飛び込もうとするのか、疑問がわきます。

ポジティブになりたければ太陽がある側の空を目指すのが普通です。