RCサクセションとは?

【スローバラード/RCサクセション】歌詞の意味を徹底解釈!「あの娘のねごと」とは?コード&動画あり!の画像

奇抜なメイクで過激なことを歌う、そんなイメージが強いRCサクセションは、忌野清志郎率いるパンクバンドと紹介されることが多いでしょう。

RCサクセションの前身となるのは中学生だった忌野清志郎小林和生破廉ケンチの3人で結成した「ザ・クローバー(The Clover)」と言うバンドでした。

高校進学と共に解散しましたが、メンバーの入れ替わりなどもありながら結局元の三人で再結成。

「リメインダーズ・オブ・ザ・クローバー・サクセション (The Remainders of the Clover succession(「クローバー〜からの継続」の意)」という名前で活動を再開しました。

そして、その略称としてRCサクセションと名乗ったのがバンドの始まりです。

暗黒時代も経験済

3rdシングル「ぼくの好きな先生」がヒットするものの、事務所の騒動に巻き込まれて干されるという、なんだか最近もよく聞くような出来事にも巻き込まれます。

その時期に発売された3rdアルバムシングル・マン」はプロモーションをほとんど行わなかったため、売れ行き不振で1年で廃盤。

そんな状況にギター破廉が心を病んで脱退するなど落ちるところまで落ちました。

メイクを始めたのもこの頃

破廉の脱退によりメンバー春日、新井田、仲井戸を加え、新制RCサクセションが結成されたのが1978年。

ツンツンヘアーにメイク、という今のスタイルを始めたのもこの頃でした。

「雨上がりの夜空に」が発売されたのもこの時期、一気にスターへとのし上がっていきます。

「売れる」ことを夢見た結果

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82年にイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の坂本龍一と共に発表した「い・け・な・いルージュマジックは資生堂のCMソングにも起用され、忌野は一気に人気者への階段を駆け上がっていきました。

そして気づいたこと。

売れることってもっと楽しいと思っていたけれど、こんなにつまらないのか。

そこから彼は反戦や反原発などの想いを歌に込め、発売中止や騒動なども引き起こすようになりました。

1990年、メンバーの脱退により1991年に無期限活動休止という道を選びました。

忌野清志郎という人

矢沢永吉の前座で出演したライブでのブーイングにやり返して本気の野次を受けちゃうおじさん。

夜のヒットスタジオに出演した時におふざけが過ぎてクレームのを呼んだおじさん。

恥ずかしがり屋でついつい嘘ばっかついちゃうおじさん。

自転車が好きでサイクリングルックにちょび髭がお茶目なおじさん。

タバコとジャンクフードが大好きで、その上ドラックまで愛用しちゃったから体はボロボロ。

咽頭がんにかかり、歌えなくなるこれからの人生よりも太く、短く生きることを選んだ忌野清志郎。

あのお茶目な笑い顔に見つめられたらなんでも許してしまいそうな、そんな魅力のある人でした。

2009年5月に死去した今も、たくさんの人に愛される、日本を代表するシンガーです。

スローバラード

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…とかなり話は脱線してしまいましたが、ここからは今回ご紹介する曲「スローバラードについて解説していきます。

この曲は1976年に発売されました。

先ほどご紹介した「シングル・マン」にも収録されており、先行シングルとして発売されています。

作詞作曲は「忌野清志郎・みかん」とクレジットされていますが、実質は作詞作曲忌野清志郎という見方が強いようです。

「みかん」とは昔付き合っていた女性の名前、だったり、飼っていた猫の名前、だったり諸説あるようです。

この歌に歌われるのはある夜の話。

大好きなあの子と二人、ラジオから聞こえるスローバラードを聴きながら手をつないで眠る。

そんな幸せな歌詞に対してどこか切ない印象を受けるのは切ない声のせいなのか、それとも理由があるのか。

読み解いていきたいと思います。

RCサクセションの「スローバラード」歌詞ページ。「スローバラード」は、作詞:忌野清志郎、作曲:みかん。

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