彼女は、なかなか寝つけないのでしょう。時間潰しに爪を切っています。
爪を切るには明るいところでしかできません。
だから、既に朝もやがでてきている時間帯であることも匂わせていますよね。
下を向いて俯きながら爪を切っている彼女の背中は、なんと切ないのでしょう。
思い悩んで眠れずに、そのまま朝がきてしまうのです。
この歌詞から見える情景は、彼女の切ない恋心をうまく表現していますよね。
情景の切り取り方が素晴らしい1曲
シンデレラ・ハネムーンの歌詞を読んでみると分かると思います。
少しの言葉だけでその場の情景が一気に広がり、心情までもイメージできていまうことが特徴です。
この素晴らしい歌詞を書いたのは、数々の大ヒットナンバーを世に送り出した天才作詞家、阿久悠さん。
「ひとり爪を切りながら」という情景の切り取り方は天才にしかできない技だと思います。
うなだれる背中、刻々と流れる孤独な時間。
そして、肌寒い風の温度や朝がくる匂いも感じとることもできます。
この言葉ひとつで、彼女の心情から恋の行方をも表現することができてしまうのです。
阿久悠さん作詞のおすすめナンバー
阿久悠さんの代表作「津軽海峡・冬景色」も素晴らしい情景が目の前にばっと広がってくる曲です。
ぜひ、一度目を閉じてしっくりと聴いてみてください。
シンデレラ・ハネムーンは2番目の女の歌だった
シンデレラ・ハネムーンはいけない恋をしている女性の歌です。
時間制限があるのはお姫様ではなく、王子のほうでしたね。
時間がくると本命の女性のところへ帰ってしまう男です。
そんなひどい男と分かっていても、健気に恋をしている…そんな痛いげな女性の歌でした。
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一見不倫とは縁がなさそうなケツメイシや西野カナも不倫をテーマに曲を出しています。
紹介されている不倫ソングは「2番目の女」を歌ったものだけではありません。
彼に浮気をされている本命のほうもまたツラいもの。
フラフラした相手の浮気心に気づいていても何も言えない…。
そんな切ない恋心を歌った曲も取り上げられていますよ。
浮気している人も浮気されている人も、不倫ソングを聴いて思いっきり泣いてみてはいかがでしょうか。
これらのような悲しいラブソングは、この世から不倫が無くならない限り、いつの時代も色褪せることはないんですね。
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