空を見上げた「μ's」たちは、これまでのことを思い返します。
悲しくなることがあったかもしれません。
時には上手くいかないこともあったでしょう。
ですが振り返ると、それらはポジティブな思い出に変わっているようです。
「眩しい」という明るい印象の言葉が使われていることから、それが分かります。
「お久しぶり!」の人にも
また、カッコ書きの「元気」の呼びかけにも感じ入るものが。
久しぶりに会った人にかける言葉のように思えませんか?
この呼びかけは、「お久しぶり」の挨拶だと考えられます。
「ラブライブ!」と「μ's」ファンには、様々な事情を持つ人がいるでしょう。
9年間の活動の中で、途中から追いかけきれなくなってしまった人。
忙しく、ライブから足が遠のいていた人もいるかもしれません。
そんな人たちにも、「μ's」はメッセージを届けています。
自分にゆかりあるものが「○周年」と聞くと、懐かしくて戻りたくなります。
この曲をきっかけに、また「ラブライブ!」に触れ始める人も大歓迎のようです。
見つけた宝物
9年間で分かったこと
出会い(出会い)それこそ(それこそ)
大事な宝物なんだよね(だよね)
出典: A song for You! You? You!!/作詞:不明 作曲:不明
知らない人のことは、応援できません。
相手のことを知り、魅力を感じるからこそ「頑張ってほしい」と思えるのです。
一期一会という言葉があります。
誰かと出会うということは、日常的でありながらとても貴重で偉大な出来事。
1つの出会いから次々に繋がりが生まれて、大きな影響力の波も生まれます。
まるで、「ラブライブ!」の成長を歌っているようにも見える歌詞です。
これからに目を向ける
広い世界 お互いの未来(やっほー!)
重なって(ハイ!) 重なって(ハイ!) また旅にでよう
出典: A song for You! You? You!!/作詞:不明 作曲:不明
○周年を祝うと、どことなく「ほっ」と安心できる気になります。
大好きなものが長く続いていることは幸せです。
しかし、「μ’s」はもう先のことも見据えています。
9年の間に出会い、一緒に活動してきた人。
9年間、応援してきてくれた人たち。
彼らとの出会いをかみしめながら、さらに次のステップへ進もうとしているのです。
曲中では、それが「旅」という言葉で象徴的に描かれています。
さらに、直前の「また」にも重要なメッセージが。
この一言があることで、気持ちの切り替えがはかられていると読みとれるのです。
「また」は別の言い方をすると「再び」や「再度」。
彼女たちは1度は旅を終えたことになります。
1度目の旅とは、この9年間の歩みを表しているのではないでしょうか。
9年で一区切りつき、ファンに感謝の気持ちを伝える。
ここまでを振り返って、気持ちにも区切りを入れます。
そうして、また新たなステージへ進んでいくのです。
先にどんなものが待つのかは、誰にも分かりません。
しかし「μ's」メンバーのやる気は充分です。
「君」へのメッセージ
ここからの歌詞は、とてもメッセージ性の強い言葉が並んでいます。
諦めない限り奇跡は 何度でも起こるんだ
君には もう伝わってるね
諦めない本気で 夢を描くんだよ
出典: A song for You! You? You!!/作詞:不明 作曲:不明
諦めない姿勢は、「μ's」たちが発揮した最大の力ではないでしょうか。
自分の通う学園がなくなってしまう。
そんな危機に際して、何もせずいることもできました。
しかし、そこで「μ's」を立ち上げて、学校を盛り上げようとした。
廃校の決定に抗おうとしたのです。
夢の実現に大事なことは、諦めないことだとよくいわれます。
彼女たちはそれを体現してくれているのです。
そして彼女たちの経験を根拠にして、曲を聴く私たちにもメッセージを送ります。
「同じことが、君にもできるんだよ」
スピーカー、画面を通して、そう言われているかのようです。
君からもらったね たくさんの応援の言葉
今度は僕らが出すよ 新しい勇気新しい歌を
出典: A song for You! You? You!!/作詞:不明 作曲:不明