時間との勝負

落ちた破片の山 手でかき分け探した
急いで血を流して ticktock ticktock ticktoguk
落ちた破片の山 手でかき分け探した
傷がふさがる前に ticktock ticktock ticktoguk

出典: ミラーズ/作詞:Tsukiko Nakamura 作曲:Hi-yunk(BACK-ON)

真実は不変ですが、証拠は生もの

事件の捜査に最終的なジャッジが下されるのも時間の問題です。

おちおちゆっくりと証拠を拾ってはいられません。

そのため主人公は急ぎます

周囲の圧力に歯向かい、自分の信じる道を進むには時に痛みを伴うものです。

この歌詞の通り、刻一刻と進む時間

こうしている間にも証拠の鮮度は落ちていき、事件は霧の中に消えていこうとします。

それを明るみに引き戻すよう、奮闘する主人公。

ドラマの中の柚木もまさにそうです。

自分の手がずたずたになろうとも、必死で自分の信じるものを探し続けます。

探すものとは

真実を見つけたい

割れた鏡の中 いくつもの目 誰?
終わり焦らすように ticktock ticktock tocktogk
割れた鏡の中 バラバラ慌て出した

出典: ミラーズ/作詞:Tsukiko Nakamura 作曲:Hi-yunk(BACK-ON)

もうお分かりの方も多いと思いますが、主人公が探したいのは「真実」

ドラマの主人公、柚木の目線でいえば「事件の真相」です。

しかしこれはドラマの筋書きに限らず、信念を持って突き進む人全員に共通していえます。

誰もが向かい風や生きづらさを感じながらも、自分の信じる道を行く。

柚木の場合は司法解剖を通じて真相を暴きたかったからこそ、逆境の中を戦っているのです。

自分の信じる「本当のこと」

納得できる結末を得ようと奮闘している人は、日常においても少なくないでしょう。

時に痛みを伴う

ドラマ内では、事件の真相を探る柚木に横やりを入れる人物が何人もいます

そのせいで捜査も思うように進まず、時には事件が迷宮入りしそうになることも。

これには大きな権力が及んでいるのです。

一般人の力ではどうにもならない大きな力

しかし柚木は自分の身を割く思いでその力に反抗します。

待ってくれない時間と、大きな権力。

この2つに真っ向から立ち向かって主人公は戦います。

全ては真実を見つけ出すため

歌詞を見ると、怪我をして流血しているような描写があります。

大義の元に正しい行いをしても、それは時に痛みを伴うのです。

真実が歓迎されるとは限らない

声なき声

誰かの言葉 気にして 喉ひっかかるまで
音もなくただ枯れて曇り出す

戻らない 戻らない 枯れた声が示し出す
悲しみ 苦しみ すべて示し出す

出典: ミラーズ/作詞:Tsukiko Nakamura 作曲:Hi-yunk(BACK-ON)

真実を見つけ出そうとすることは、悪いことではありません。

むしろ胸をはるべき、正しい行いです。

しかしそれが時に、世間から歓迎されないこともあります

不条理ですが、そういった世知辛さを感じたことのある方も多いでしょう。

非常に悔しく、怒りがわいてきます。

しかしそんな時ほど、「真実が示す声なき声」に耳を澄ませるときだといえるでしょう。

歌詞を見ると、こんな逆境でも主人公が証拠の声に耳を傾けていることが分かります。

ドラマに限らず、逆境を感じたときこそ自分を信じて突き進むのというのは非常に粋ですね。

誰にも真似できないような強い生きざまが非常にクールな歌詞です。

見つけなくてはいけない

そして耳塞いだ
覚えている覆われた事に気づいた瞬間
いきなり遮る不快 耳鳴るような着信音

出典: ミラーズ/作詞:Tsukiko Nakamura 作曲:Hi-yunk(BACK-ON)

主人公は何故そこまでして真実を見つけ出したいと思っているのでしょうか。

途中であきらめてしまえば、本人も楽なはずです。

自分を傷つける結果になると知っていても、真実を白昼にさらしたい理由

それはひとえに「信念」でしょう。

ドラマの場合は柚木の「解剖医としての信念」が彼を突き動かしています。

それと同じように、揺るぎのない信念が主人公をここまでさせているといえるでしょう。

自分にとって揺るぎのない信念のある人は、そうそう途中であきらめたりはしません。

道徳意識が高く、芯の強い人だからこそここまでして真実にこだわると考えられます。

不器用ながらも、お手本にしたいような生き方ですね。

真実はどこ?

真実は消えない